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- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000226349
作品紹介・あらすじ
急速なグローバル化が進展するなか、一国史的、地域史的な枠組みを脱して、人間の歴史を世界大、地球大で捉える歴史研究が注目を集めている。それは従来の歴史学と方法論的にどう異なるのか。いかなる理論とナラティヴを特徴とするのか。グランドスケールの歴史叙述を広く見渡しながら、新たな歴史ジャンルの特色をユニークな観点から浮き彫りにする待望の入門書。
感想・レビュー・書評
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「世界史の語り方」についての史学史的な潮流の概説書。マクニールやダイアモンド、フクヤマやハンティントンなど世間一般的に話題になった「世界史本」への専門家からの評価や批判もざっくり把握できる。2008年の記述とはいえわりかし参考になった。
ナラティブを大きく類型化して章分けされている:
1章 大きな物語。中世までの神話や旅行記など
2章 伝播。人類・民族の移動を重視。カヴァリ=スフォルツァ、その「二重相続理論」への批判。
3章 収斂。西欧を中心とした発展段階論。マルクス、それへの批判。
4章 伝染。疫病の重視。マクニール。ジャレド・ダイアモンド、それへの批判。
5章 システム。ウォーラーステインの「近代世界システム」。それへのフランクの反発と発展。
6章 近年の「グローバル・ヒストリー学」と展望。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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