20世紀アメリカン・システムとジェンダー秩序――政治社会学的考察

著者 :
  • 岩波書店
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000242776

作品紹介・あらすじ

男女の文化的・社会的性差は、マクロ的な政治社会のあり方にどのように関わっているのか-政治学研究にジェンダー的視点を導入し一石を投じるパイオニア的考察。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「社会のあり方や豊かさはジェンダーと結びつけられてろんじられてきた。しかしその割に政治学によるジェンダーの扱いは総じて周縁的なままだった。本書が切り込む問いは鋭く深い。」

    「1920年代の女性参政権の実現とともに第一波フェミニズムが下火になり、黄金の50年代には庭付きの家と家電製品に囲まれた専業主婦が美化されたのはなぜか(政治的には、左派=社会民主主義的だったはずのニューディール体制かにあってなぜそうなったのか?)」

    「60年代以降に登場した第二波フェミニズム、ウーマンリブ運動は本来新左翼と親和性の高い平等主義的な試みだった。そのフェミニズムが新左派を激しく批判し、決別したのはなぜか」

    「著者は、大量生産/大量消費に象徴されるフォーディズムがそのキーワードになると指摘。とりわけ70年代半ば以降の子女主義的なネオリベラル体制と反体制的なフェミニズムが実は共犯関係にあったという指摘は重要だ」

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

東北大学名誉教授、京都大学名誉教授。『現代日本の政治権力経済権力』(三一書房、1979年。増補新版1996年)、『アデナウアーと吉田茂』(中央公論社、1986年)、『自由主義的改革の時代──1980年代前期の日本政治』(中央公論社、1994年)、『戦後政治と政治学』(東京大学出版会、1994年)、『日本型ポピュリズム──政治への期待と幻滅』(中公新書、2003年)、『新左翼の遺産──ニューレフトからポストモダンへ』(東京大学出版会、2007年)など著書多数。

「2021年 『日本政治研究事始め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大嶽秀夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×