暴力の屈折: 記憶と視覚の力学

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000247535

作品紹介・あらすじ

前世紀を上回る暴力と殺戮の予感に満ちた21世紀。私たちは犠牲者をいかに弔い、どういう距離感で状況をとらえればよいのか。著者は、現代の圧倒的な視覚文化やバーチャリティの問題と暴力とを、プリズムのように互いを通し「屈折」させて映し出す。ベンヤミン、アドルノから9.11まで、高名な思想史家が該博な知識と豊かな論理で展開する、刺激に満ちた一冊。

著者プロフィール

(Martin Jay)
1944年生まれ。1977年ハーヴァード大学哲学博士(歴史学)。以来、カリフォルニア大学バークレー校でヨーロッパ思想史を担当。現在は同校教授。「フランクフルト学派」の「批判理論」の思想史的領野をアメリカからの視座で分析する研究を開始。のち、ヨーロッパ(とくにフランス)20世紀思想を「視覚の権威剥奪」の契機から読み解く思想史的分析などに研究対象を広げている。邦訳書に『弁証法的想像力』(みすず書房)、『マルクス主義と全体性』(国文社)、『アドルノ』(岩波現代文庫)、『永遠の亡命者たち』(新曜社)、『暴力の屈折』(岩波書店)、『力の場』、『世紀末社会主義』、『文化の意味論』(以上、小局刊)、編著に『ハーバーマスとアメリカ・フランクフルト学派』(青木書店)、『アメリカ批判理論の現在』(こうち書房)ほか。

「2017年 『うつむく眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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