シェイクスピアを追え!――消えたファースト・フォリオ本の行方

著者 : エリック・ラスムッセン 安達まみ

• 岩波書店 (2014年2月22日発売)

作品紹介・あらすじ

一六二三年に初のシェイクスピア全集として刊行され、二一世紀にいたって六億円で落札された世界でもっとも高額な書物、ファースト・フォリオ。このコレクター垂涎の稀書が、四〇〇年の間にたどってきた数奇な運命をめぐるエピソード集。隠し持つ?売り飛ばす?切り刻む?富豪、泥棒、愚者、変人、フォリオの魅力にとり憑かれ、人生を翻弄された人びとの悲劇と喜劇!

感想・レビュー・書評

[zyasuminnteaさんの感想 · 2022年4月7日]

シェイクスピアの作品の初版？の行方を追っているのだが。サスペンス！シェイクスピアは、死後も作品本体で人々を、振り回しておるのだなぁ。

[京都外国語大学付属図書館さんの感想 · 2022年11月11日]

　シェイクスピア初の戯曲全集である「ファースト・フォリオ」は、全世界で232冊現存が確認されています。そのうち日本には15冊あり、本学の図書館も1冊保有しています。
　筆者は現存する「ファースト・フォリオ」について現地調査し、消えた「ファースト・フォリオ」を探し出すことを目的に世界中を飛び回ります。本書ではその過程で判明した、様々な人の手に渡り数奇な運命を辿った「ファースト・フォリオ」に纏わる逸話を紹介しています。
　本学の「ファースト・フォリオ」はどのような運命を辿ってこの図書館へきたのか、想像を巡らせながら読むのも面白いかもしれません。

京都外国語大学付属図書館所蔵情報
資料ID:595376 請求記号:932||Ras

[ビブリア古書堂ブクログ支店さんの感想 · 2018年9月20日]

「ビブリア古書堂の事件手帖」第7巻登場のシェイクスピア「ファースト・フォリオ」についての詳しくわかるエピソード集です。


一六二三年に初のシェイクスピア全集として刊行され、二一世紀にいたって六億円で落札された世界でもっとも高額な書物、ファースト・フォリオ。このコレクター垂涎の稀書が、四〇〇年の間にたどってきた数奇な運命をめぐるエピソード集。隠し持つ?売り飛ばす?切り刻む?富豪、泥棒、愚者、変人、フォリオの魅力にとり憑かれ、人生を翻弄された人びとの悲劇と喜劇!

[こまっちゃんさんの感想 · 2017年1月25日]

ファースト・フォリオ。シェイクスピアの初版の二折り版作品集。

この書物の所在を調査するプロジェクトを組み世界中の逸話を辿りながら探す話でしたが、事実は小説よりも奇なりを地でいく内容でした。

現存するのは234冊といわれていますが、絵画と同じで大変価値があるため、あるものは売られ消え去り、また、あるものは奇跡的に残りと現在は個人や図書館で所有されそれぞれの運命を生きています。

その足跡を探すために本の余白に書かれた文字や文を手掛かりにそれぞれの歴史を辿り研究する姿は、凄まじい愛情と探究心を感じさせてくれました。

[tiktaksanさんの感想 · 2016年2月11日]

シェイクスピアの初版本にまつわる面白い話が満載。書誌学的にオススメ☆

[聖心女子大学図書館さんの感想 · 2015年7月31日]

カテゴリ：教員著作物
英語英文学科：安達まみ教授の著作物

[猫丸(nyancomaru)さんの感想 · 2014年1月24日]

ただいま進行中
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0259650/index.html

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｢1623年に初のシェイクスピア全集として刊行され、21世紀にいたって6億円で落札された世界でもっとも高額な書物、ファースト・フォリオ。このコレクター垂涎の稀書が、400年の間にたどってきた数奇な運命をめぐるエピソード集。富豪、泥棒、愚者、変人、フォリオの魅力にとり憑かれ、人生を翻弄された人々の悲劇と喜劇。｣