- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000259934
感想・レビュー・書評
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こちらの書籍は、ある架空の報告書という形で世界の1%の支配者(グローバリスト)たちの搾取システムを暴く小説である。
小説ではあるが、ここに書かれていることは現実に起きていることでもある。
メディア戦略により99%を洗脳することで新自由主義(まさに自由民主党の思想)に洗脳することが、1%層の主な手法だが、現実世界でいかに我々がそこに組み込まれてしまっているかに気づいてから読むと皮肉たっぷりの内容が非常に面白い。
ただし難解な部分もあるので、図書館で借りて読んでみてもよいのではと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ジニ係数」(イタリアの統計学者コッラド・ジニのなをとった)ある社会の中の所得分配を測る数字であり、0から1の値を取る。ジニ係数0とは、全員が等しい所得を得ていることを表し、1とは、1人が全所得を独占していることを表す。
富が人々の間にどれだけ平等に、あるいは不平等に分配されているかを示す。
・市場が繁栄していて、豊かで自由な民主体制の先進国は0.2の半ばから後半(全スカンジナビア諸国)
・0.3の前半(オーストラリア、アイルランド、カナタ、フランス、オランダ、スイス、韓国、大半の東欧諸国)
・0.3の後半(イタリア、イギリス、日本)
*0.4未満の数字であれば、かくさの程度は許容範囲であり、歴史的に、社会不安の少ない国家的枠組みを持っていることをしめいている。 -
世界の有力者がとある作業部会に世界の現状分析と今後の戦略を密かに依頼するというフィクション。前作の『グローバル市場経済生き残り戦略』では、人口爆発が早急に解決すべき問題で戦争や飢餓や感染病をうまく利用すべきという内容だった。今回はというと…。著者はアメリカ出身でフランス在住の国際政治経済学者。貧困・開発の問題に取り組み『なぜ世界の半分が飢えるのか』などを執筆。
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題名が良かっただけに、残念。内容構成が理解し難い。翻訳にも問題があるのかもしれない。
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なんか、日吉でタイトルに惹かれて買ってしまった・・・。
金持ちとかwwww俺のことかwwwwww支配してやるよこのファックな世界をなwwwwwって無駄にテンション上がって金ないのに買ってしまった・・・。
最初と最後は読みやすい上に、経済、環境に関してなかなか的を射た考察がされていて読みやすいが、真ん中の新自由主義と啓蒙主義の戦いの部分は非常に難しい。ヘトヘトな通勤中に読むのはおすすめしない。実に難しい論理展開がつづく・・・。面白いけど。
つまるところ金持ちの支配した世界とは新自由主義が支配した世界のことであり、貧困層も含めて世の中が新自由主義的なために金持ちがより金持ちになる世の中を作りやすいのである、みたいな。頭の悪い俺が頑張って理解したらこんな感じになったw
なんでもいいけど、この前智ちゃんと会って、「僕もう会社辞めて田舎で高校の先生でもやりたいなーって最近考えてるんですよー」って言ったら、「絶対すぐ飽きるからやめときな」って言われたのを何故か思い出したww俺も新自由主義者なのか・・・