旧約聖書〈13〉ルツ記 雅歌 コーヘレト書 哀歌 エステル記

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000261630

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  • -内容- 旧約聖書の最新邦訳、全15巻の第13巻。人と世界の運命への、深くリアルな洞察を綴る詩と物語。脚注、図版や地図などで背景の理解にも心を配った構成で、旧約聖書の壮大かつ滋味豊かな世界を堪能できる。

  • ルツ記 鉄のマチズモが、特殊被差別民のまんこを保護し、「聖王が冥府へ行って帰ってくる」といふ豊穣神話にすらなるといふ必殺技。
     雅歌・・・日本語とかギリシャ語には女性器を「へそ」で表す事があるけれどもヘブライ語でも一緒ですか。でショシャナーやハバッツェレトが、ある特定の植物を指す語ではないといふ指摘がある。
     コーヘレト書 九章十節を見て泣いた。ダジャレ満載で多分これの朗読を聴くヘブライ語圏土人が腹筋痛くしながら聞いてゐるとしても、ちょっと来た。てふか「愚者の笑いは鍋の下ではじけるいばら」とか言ふのは、sir といふ名詞と、あっちでも名刺には複数形imを付けるのがデフォと言ふのがわからないと面白くないので。
     哀歌 上記のよりは少ないが、ある。
     エステル記 ヘブライの冬至の辺とお正月とどんど焼きとかと節分辺りのお祭りに関するいろいろ。ヘブライ語による「ウリナラマンセー」がきっついので、ルターすらもむかついてたと言ふのが面白い。

  • これはまだ読めた…

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著者プロフィール

1948年生まれ. 専攻, 旧約聖書学・古代オリエント学. 現在, 立教大学文学部教授.
著作:『古代メソポタミアにおける死者供養の研究』(ドイツ語版, 1985),『創成神話の研究』(編著, リトン, 1996), 『ギルガメシュ叙事詩』(編訳, 1996), 『創世記』『エゼキエル書』『ルツ記』『コーヘレト書』旧約聖書Ⅰ, Ⅸ, ⅩⅢ(1997−98), 『歴史と時間』歴史を問う2(編著, 岩波書店, 2002), 『古典としての旧約聖書』(聖公会出版, 2008),『古代メソポタミアの神話と儀礼』(岩波書店, 2010), 『この世界の成り立ちについて──太古の文書を読む』(ぷねうま舎, 2014)『新装版 ギルガメシュ王の物語』(ぷねうま舎, 2019)ほか.

「2022年 『バビロニア創世叙事詩 エヌマ・エリシュ  』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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