- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000270113
作品紹介・あらすじ
現代における自由への脅威とはなにか。自己決定や自己統治、セキュリティという問題は、自由になにをもたらしたのか。自由を現代社会に生きる私たちの"間"にある公共の問題としてとらえ直し、他者とともに自由であることの条件をさぐる。人間の条件としての自由-その概念の更新。
感想・レビュー・書評
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齋藤先生の文体がかっこよすぎて泣いた
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独仏の哲学者,特にアーレントを軸に据えた自由論.独仏の哲学者の紹介が手際よい.
近代リベラリズムのおける個人に,自由であるため自らに対して排他的かつ一元的支配を確立する“主権性“をみて,批判していくところが勉強になった.
内容は全く古くなっていない. -
筆者は、「自由とは、人々が、自己/他者/社会の資源を用いて、達成・享受するに値すると自ら判断する事柄を達成・享受することができる、ということを意味する(ただし、他者の同様の自由と両立するかぎりでその自由は擁護される)。」と定義する。これは、私的領域における自由=消極的自由こそを最善のものだとして推し進めてきた思想史的議論は成立し得ないという考えに基づく、リベラリズムの自由観そのものであり、概ね同意だ。
その上で、考えたい。
果たして、現代は自由なのだろうか。 -
[ 内容 ]
現代における自由への脅威とはなにか。
自己決定や自己統治、セキュリティという問題は、自由になにをもたらしたのか。
自由を現代社会に生きる私たちの“間”にある公共の問題としてとらえ直し、他者とともに自由であることの条件をさぐる。
人間の条件としての自由―その概念の更新。
[ 目次 ]
1 自由概念の再検討(自由への脅威;消極的自由への批判)
2 自由の擁護(自由の再定義;自由の規律;自由と安全;自由と公共性)
3 基本文献案内
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[ 参考となる書評 ] -
同フロンティアで書かれた「公共性」がよかったので。
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¥105
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自由概念の更新―「他者との交渉を断ち切る排他的主権」から「動揺・運動を可能とする<間>の維持」へ― 現代思想のすべては「つながり・関係」にたどり着くのでは・・・と思う。