ノスタルジアとユートピア (クリティーク社会学)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000271769

作品紹介・あらすじ

情報化やグローバリゼーションは、人々の場所性/時間性を喪失させつつある。こうした喪失によって欲望される居場所とは、どのようなものか。私たちが「いま・ここ」で見失っている「見当識」はいかに取り戻せるか。〈ノスタルジア〉と〈ユートピア〉という主題の歴史と現在の変奏として分析し、考察する。【解説:奥村 隆】

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  • 序章 〈一〉と〈二〉、あるいは〈一〉ではないもの
    『ラ・ジュテ』/時間としての世界、空間としての世界/過去と未来の現実性/グアラニ族/〈一〉であることと、〈二〉であること/ノスタルジアとユートピア/不可能性の時代?/主題と変奏

    第1章 時間と空間の地形学(トポグラフィー)
    〈いま・ここ〉とそれを超える世界/動物から見た世界/人間の見る世界/社会の地形/時間の地形/時間の空間性/世=界の体制と〈いま・ここ〉を超える世界への定位(オリエンテーション)

    第2章 〈あること〉と〈あるべきこと〉
    場所的な病、時間的な感傷/経験していない過去へのノスタルジア/楽園へのノスタルジア、永遠へのノスタルジア/ユートピアへのノスタルジア/ユートピア/本来性へのノスタルジア/〈あること(Sein)〉と〈あるべきこと(Sollen)〉

    第3章 〈他の空間〉から〈他の時間〉へ
    〈他の空間〉への想像力/〈他の空間〉から〈他の時間〉へ/ユートピア的社会主義/地上の未来のユートピア/世界から抜け出してゆく社会――故郷喪失と世界喪失/マンハイムの四つのユートピア/歴史の現実へ

    第4章 〈進歩〉の中のユートピアとノスタルジア
    ユートピアの終わり? 歴史の終わり?/ユートピアの精神、ユートピアの系譜/危機の時代と生きられる時間/進歩が世界を支配する/ユートピアとしてのネーション/二十世紀のユートピアたち/ノスタルジアとしてのナショナリズム/進歩の主体としてのネーション

    第5章 〈一〉になった世界
    歴史の終わりとポストモダン/成長の老化、延長する現在/ポストユートピア/異なる体制があること/グローバルな一つの世界/資本主義リアリズム/バーチャルの時代/身体へのノスタルジア/対抗リアリズム/“進歩と未来の共同体”へのノスタルジア/〈いま・ここ〉のユートピア、〈いま・ここ〉へのノスタルジア

    結章 再び〈二〉または〈多〉である世界へ

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著者プロフィール

早稲田大学教育・総合科学学術院教授

「2018年 『社会が現れるとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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