- Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000272353
作品紹介・あらすじ
宇宙飛行士、ベストセラー作家、アスリート、人気ユーチューバー……、様々な世界で活躍している理系出身の方々に人気アナ桝太一さんがお話を聞きます。理系にはどんな魅力があるのか、どんな可能性が広がるのか……。夢に向かって一歩を踏み出したいあなたへ、理系から広がる多様な世界を紹介します。
感想・レビュー・書評
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理系か文系かの前に、興味があることはなにかが先なんだな…
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日テレアナウンサーの桝太一さんが、いろんな分野で活躍する理系を選んだ7人の方へインタビューしたものをまとめた1冊。
理系とひとくちに言っても、進む分野は多岐にわたっているんだなあ…ということが、目次を眺めただけでもよくわかります。
この本のなかで1番の肝は、「自分の好きなこと、やりたいことを貫くために理系の知識が必要ならば、理系の勉強が得意か不得意かに関わらず、それは越えなければならない壁なのだ」ということかもしれません。
これはきっとわたしを含め、「その将来やりたいことが見つからないから困っているんだよ」という人たちにとっては、耳の痛い話だと思います。
自分の中からやりたいことを掘り出す時間が無限にあればいいけれど、でも年は誰しもが1年に1歳ずつとっていくし、学年も年齢もどんどん上がってく。
全然、やりたいことは見つからないのに、進路希望の紙は提出しなくちゃだし…あせりますよね、まったく。
でも、それでもやっぱり、やりたいことは自分ので掘りにいくしかないんですね。
気にしなきゃいけないのは、ラクな道かどうかじゃなくて、その道が自分の“好き”につながっているかどうかなんだなと思います。
この本は、好きなことがすでに自分でわかっていて、その道に進むためには理系の勉強が必須で、でも理系の勉強が超・ニガテ!という人にとっては、「それでもやりたいことのためには理系の道を進むしかないんだ」と腹をくくるお手伝いをしてくれると思います。
その話の前提となる「好きなことがなにかわからない」状態でこの本を手にとったとしても、理系を選ぶか文系を選ぶかはともかく、人生にはいろんな歩み方があるのだなあとか、こんな仕事があるんだ!ということを知ることができると思います。
対談形式でとても読みやすいすし、テレビ番組「激レアさんを連れてきた」や「サラメシ」を見るような感覚で、読んでみてくださいね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分がバリバリの文系なので、どういう人が理系を選ぶのか興味がありました。おそらく文系であろう子どもにも勧めてみました。進路を考える時などにふと思い出してくれたらいいな。
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理系出身の7人へのインタビュー。
好きなものをどう武器にするかだけでなく、手にした武器をどう利用するかも述べられる。好きを活かすために必要な努力と選択。それは学生たちに大きな助けとなるだろう。
各分野の仕事について知れるのも面白い。 -
得意科目・苦手科目で文理を決めなくてもいいんだな、とこの本を読んでその2つの選択の仕方の幅が広がったような気がした。自分のやりたいことのためには、何が必要なのかを考えた先に勉強があって、だから勉強をするんだ、という勉強をする意義もわかったように思う。私は数学が苦手だけど、理系の仕事にも興味があるし、理系の職業をしている人で数学が苦手な人もいる。そう考えると、「私文系だからなぁ……」なんて言って諦める必要はないのかもしれない。すこし、理系の壁というか、ハードルが低くなったと感じた。
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理系出身の桝アナによる理系出身の著名人へインタビューをまとめた学生向けの本。
ラグビー選手から宇宙飛行士まで様々な職業の方がなぜ理系へ選択したのか、そして実際学生のころには数学が得意だったのかなどの質問していく。一見理系とは関係なさそうな職業でも理系へ進んだことのメリットなどを話していてすごく勇気を与える一冊だと感じた。
読んでいくうちにキレイに理系と文系を分けることの難しさやそもそも理系と文系で分ける必要があるのか?という疑問が出てきた。そして日本中に理系も興味あったから進みたかったけど、流れで文系にした人もいるんだろうなと感じた。
色んな道があるんだな実感したので本当にぜひ全学生におすすめしたい本。 -
2021/9/17-19読了
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2021.08.23