老子: 〈道〉への回帰 (書物誕生-あたらしい古典入門)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000282963

作品紹介・あらすじ

もしも、この世に『老子』が存在しなかったら、世界の思想史は大きく異なっていたに違いない。その思想は、中国や日本はもとより、いまや「タオ」という国際語によって欧米圏を含む世界中の人々の間で親しまれている。しかし、書物の成立や作者とされる人物は謎に包まれており、また、説かれている内容は実に深遠で多様な解釈が可能である。そうしたことが『老子』の神秘化を招いたゆえに、道教の聖典とされたり、老子とブッダを同一視する考え方が生まれ、仏教受容の一助となったこともあった。二〇世紀に大きく発展した出土資料研究に基づきながら祖本について考え、歴代の注釈読解を踏まえながら、よく知られた句を中心に根源的な思索の道へと踏み込んでいく。

著者プロフィール

1953年、兵庫県に生まれる。現在、名古屋大学大学院人文学研究科教授。専門は中国思想。著書に『六朝道教思想の研究』(創文社,1999年)など。

「2017年 『道教経典の形成と仏教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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