- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000287777
作品紹介・あらすじ
旅人に身をやつしたカリフ、ハールーン・アッラシードに出会った商人が、目が覚めたら一夜限りのカリフにされてしまう話、貧しい少年アラジンが、偶然手に入れた不思議なランプのおかげでスルタンの姫と莫大な富を手に入れる話、お忍びで夜のバグダードの街を歩くカリフが出会った人びとが語った奇想天外な話などが語られる。
感想・レビュー・書評
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「アラジン、もしくは不思議なランプの話」が本巻の白眉ですね。仕立屋の息子アラジンが活躍する舞台は中国です。でも、この話、ディズニーの刷り込みが強すぎて、あのイメージが消えません。ディズニー版はストーリーが起伏に富み、魔法のじゅうたん(ガラン版には登場しません)まで大活躍です。本巻の冒頭の話の主人公はアブー・ハサンといいます。いたずらっ子のお猿さんの名前もここから拝借してたりして。次巻はいよいよファイナルです。
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シェヘラザードが古代ペルシアの王に夜明けに語る物語。
旅人になりすましたカリフと出会った商人が一日だけカリフになる「目覚めて眠る者の話」や少年アラジンが魔法のランプで幸せになる「アラジン、もしくはふしぎなランプの話」など収録。→
ディズニーで有名なアラジンのお話が収録されている第5巻。実はディズニー版アラジンを知らない私はいまいちピンとこなくて、お話的には「目覚めて眠る者の話」の方が好き。この話、現代日本だと罰当たりと言われそうだけど、ここまで突き抜けたら楽しすぎる。アブー・ハサンとヌズハトゥルアウダが→
お互い死んだふりするシーンとか、演劇で見たい。もはやコメディ笑
アラジンは、立身出世モノかな?アフリカの魔術師が少しだけ不憫な気もする。ランプ見つけたの彼なのに笑
巻跨ぎのハールーン・アッラシードの話は短篇集っぽくて読みやすい。
いやはや5巻目、大満足でした。次でラスト!わくわく! -
やっとアラビアンナイトの話キターーーー!ただ、ディズニーの『アラジン』を想像しながら読むと少し肩透かしを喰らう、かも?アラジンもディズニーの設定よりも更にヤンチャな性格だった。。