新版 ウイルスと人間 (岩波科学ライブラリー)

著者 :
  • 岩波書店
3.82
  • (1)
  • (7)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 90
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000296960

作品紹介・あらすじ

ウイルスにとって、人間はとるにたらない存在にすぎない——ウイルス研究の泰斗が、ウイルスと人間のかかわりあいを大きな流れの中で論じる。旧版に、COVID-19を中心とする最新知見を加えて増補改訂。エマージングウイルスが次々と人類を襲う現代にあって、これまでを俯瞰し、これからを考える、たしかな視座を提供する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • テレビで専門家や医師が丁寧に説明してくれるが、どうも理解が追い付かない。そもそもウイルスも人間もよくわかっていないからかもしれない。そういう私のような人にお薦めの本。

    特に7章「エマージングウイルスの時代をどう生きるか」と、8章「人間とウイルスの関係を考える」は、説明も図表も分かりやすく、とても面白かった。

  • 最近見かける新型コロナウイルスの分を改訂して出されている本。
    昔から知っていたはずのことなのに、なぜ、みんなそれを忘れて見事にやられてしまうのか。

  • ウイルスは真正細菌、アーキア、真核生物の3つの生物界すべてで見いだされている。ウイルスの起源には、細胞後退説、ウイルス生物起源説、動く遺伝子起源説がある。

  • 初版2005年、そして新型コロナウイルスの内容などを追記して改訂され、2020年9月に新版としてあらためて出た本です。
    タイトルの通り、ウィルスと人間との関わりがザックリ、そして詳しくわかりやすく書かれています。いやしかしこの本、すごくわかりやすい。とても良い本です。みんな読んで欲しい。
    ただ、新型コロナウイルスについてはそんなに詳しく触れられているわけではありません。また、2020年9月の刊行時点での情報なので、それ以降判明した情報などは当然ながらありません。まぁそれはしょうがありませんよね。

  • 【琉球大学附属図書館OPACリンク】
    https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC02458245

  • SDGs|目標3 すべての人に健康と福祉を|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/745304

  • 2021年9月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00550668

  • ウイルスは呼吸器、性器、蚊による直接注入で体に侵入
    細胞を乗っ取って自らを増殖する。細胞がやられて組織がダメになったり、それに対する免疫が組織を壊してしまう。

    エイズが免疫不全を起こすのはウイルスが免疫で重要なリンパ組織に居着いちゃうため 

    ウイルスへの対抗手段:物理的か科学的か、感染直後か、感染後(獲得免疫)か
    ワクチンは獲得免疫を人為的に作るもの

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1931年、神奈川県生まれ。東京大学農学部獣医畜産学科卒業。農学博士。北里研究所所員、国立予防衛生研究所室長、東京大学医科学研究所教授、日本生物科学研究所主任研究員を経て、現在、東京大学名誉教授、日本ウイルス学会名誉会員、ベルギー・リエージュ大学名誉博士。専門はウイルス学。主な著書に『エマージングウイルスの世紀』(河出書房新社、1997)『ウイルスと人間』(岩波書店、2005)『史上最大の伝染病 牛疫 根絶までの四〇〇〇年』(岩波書店、2009)『ウイルスと地球生命』(岩波書店、2012)『近代医学の先駆者――ハンターとジェンナー』(岩波書店、2015)『はしかの脅威と驚異』(岩波書店、2017)『ウイルス・ルネッサンス』(東京化学同人、2017)『ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在』(みすず書房、2018)『ウイルスの世紀――なぜ繰り返し出現するのか』(みすず書房、2020)など、主な訳書にアマンダ・ケイ・マクヴェティ『牛疫――兵器化され、根絶されたウイルス』(みすず書房、2020)などがある。

「2022年 『異種移植 医療は種の境界を超えられるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山内一也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×