MARCH 2 ワシントン大行進

著者 :
制作 : ジョン・ルイス  アンドリュー・アイディン 
  • 岩波書店
4.38
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000612647

感想・レビュー・書評

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  • 昔英語の教科書で読んだ、キング牧師の黒人公民権運動とワシントンでの演説。
    確か、マーティン・ルーサー・キングJr. ワズ ア ファイター…で始まったんじゃなかったかな。
    でも、ファイターは彼だけではなかった。
    日本では断片的なことしか伝えられてなく、ローザ・パークのバスボイコットから全ては始まったのだと思いがちだが、
    この本を読めば、幾層にも重なり合うできごとがあり、沢山の知られていないファイターがいたことがよく分かる。

    公民権運動に関わる黒人の団体は有名なものがいくつかあり、キング牧師とこの本の著者ジョン・ルイスさんは年齢も違い、違う団体に所属していた。話し合い中心で、デモなどの抗議活動を行わないキング牧師たちキリスト教の団体を歯がゆく思っていたルイスさんたち学生団体は、徹底した非暴力だが行動を起こすことで、草の根的に運動を拡大していった。
    一枚岩とはいかない彼らだが、ワシントン大行進では一つになり大きく世界を動かした。

    つたない感想ではこの本で伝えたいことのほんの一部も伝わらないなぁ…
    ぜひ読んでみてほしい。2020.10.4

  • ジョン・ルイスが語る公民権運動、ワシントン大行進(キング牧師のあのスピーチの場)まで。
    ひっと息を飲む場面が幾つもあった。
    何百年も前の話ではない、ほんの少し前のことなのだし、今も続いている。
    子供達のデモには、特に胸が潰れそうになった。
    巻末には、ルイスのワシントン大行進スピーチ原案も掲載されている。
    『「忍耐強く待て」と言ってきた人々に対しては、こう言わざるを得ません。「忍耐」とは、うすよごれた言葉だと。忍耐などできません。段階的な自由は欲しくありません。今すぐ自由になりたいのです。』

  • バラク・オバマの大統領就任式の日、かつての公民権運動の闘士、ジョン・ルイス下院議員は、これまでの道のりを振り返っていた。南部の農場で育った少年時代、成長するにつれ感じるようになった不平等、そして非暴力という手法を学び、運動に身を投じて命をかけた日々……。差別の解消を求め、平等な権利を得るために、いかに人びとが闘ってきたか。レストランでの座り込みを皮切りに、フリーダム・ライド運動、ワシントン大行進、そしてセルマからモンゴメリーへの行進といった歴史的な場面を、当事者の目線でふりかえった、骨太のグラフィック・ノベル三部作。全米図書賞受賞。

    https://www.iwanami.co.jp/smp/march/

  • 暴力の連続に、これがたった50年ほど前の現実だったのかと思うと頭がクラクラしてきた。
    そして50年後の今日、歌われる「This Is America」。
    一体何が変わったというのか?
    その現実にも、日本の今にも、頭がクラクラする。
    ●「おい 何が欲しいんだ?」「じゆう」

  • 3巻で600P近い大作、、、

    岩波書店のPR
    南部にむかうバスに乗って,人種の区別を公然と破るフリーダム・ライド運動に参加したジョン・ルイス.南部の白人社会の反発はすさまじいものだったが,果敢な行動で社会を揺り動かしていく.そしてワシントン大行進で運動は頂点に達したかにみえたが…….
    https://www.iwanami.co.jp/book/b353297.html

  • The second volume from "MARCH". John joined that legendary march with M.L. King Jr. and other notable activist. This book taught me how hard the fight to win the equal right. Violence was far beyond my imagination.

  • 自由への道は、血塗られています。

  • 人権運動が次第に盛り上がり、参加者も増加する。しかし、それに対する圧力もいや増す。運動参加者も一枚岩という訳にはいかず、過激な発想も出てくる。そんな歴史の流れが、スリリングにかつ分かりやすく語られる良書。

  • 全体のレビューは1巻のほうに。

    座り込み運動やフリーダムライドなどから、ワシントン大行進にいたる流れがリアルに感じることができる。キングの「私には夢がある」演説の持つ意味があらためて理解できた。

  • ◆7/21オンライン企画「差別ってなんだろう?~#BlackLivesMatter を通して考える~」で紹介されています。
    https://www.youtube.com/watch?v=TUnY1wjcFsY&feature=youtu.be
    本の詳細
    https://www.iwanami.co.jp/book/b353297.html

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著者プロフィール

翻訳家。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、レコード会社勤務を経てハワード大ジャーナリズム学部卒業。ワシントンD.C.在住。
訳書にナナ・クワメ・アジェイ゠ブレニヤー『フライデー・ブラック』(駒草出版)、シャネル・ミラー『私の名前を知って』(河出書房新社)、ジョン・ルイス、アンドリュー・アイディン『MARCH』(岩波書店)、ジェフ・チャン『ヒップホップ・ジェネレーション』(リットーミュージック)などがある。

「2022年 『アフロフューチャリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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