キケロー選集〈11〉哲学IV―神々の本性について 運命について

制作 : 岡 道男 
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000922616

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  • 「すべての事象が先行する原因によって起こる」という運命論は、人間の自由を確保しうるか。キケロはこの「運命論」で、人間の自由意思の存在を擁護する立場にいるようだが、この作品が断片であることもあり、その決定的根拠は不明である。「すべて」が因果の連鎖の網にあると考えるならば、人間には自由の余地がないと思われるのだが、キケロは、この点ではストアの伝統から外れているように見える。

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著者プロフィール

前106-43年。共和政ローマ末期の政治家・弁論家・哲学者。代表作は、本書所収の二篇のほか、『国家について』、『弁論家について』、『トゥスクルム荘対談集』など。

「2019年 『老年について 友情について』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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