おとうさんとぼく 1 (岩波少年文庫 2108)

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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001121087

感想・レビュー・書評

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  • 父と息子の日常を描いた文字なし漫画。4〜6コマで1話構成。巻末に著者紹介があり、本作は1934年12月13日から1937年12月まで週刊紙「ベルリングラフ」で連載され、書籍は全3作とのこと。また作者名はペンネームで、本名はエーリヒ・オーザー。ナチスに活動停止処分を受けている際に仕事の依頼が来たため、本名の頭文字と故郷の地名をペンネームにしたらしい。なお、『飛ぶ教室』作者のエーリヒ・ケストナーとは友だとか。時には「ぼく」をしつけながらも子煩悩な「おとうさん」がかわいい。
    (補足)
    現在この岩波少年文庫版は絶版だが、青萠堂(せいほうどう)から全3巻で販売中。また、原題は『父と子』。

  • マンガの中で何が一番好きかと訊かれたら、「夢の国のリトルニモ」と答えますが、同じくらい好きなのが、e.o.プラウエンの「Vater und Sohn」です。

    岩波書店のPR
    「子どもっぽくて人のいい、太りぎみの〈おとうさん〉。けんかといたずらが大好きな〈ぼく〉。2人の名コンビの平凡な日常を、単純明快な線で愛情深く描いた、ドイツ生れのコママンガ。」
    画像は此方を参照ください。
    http://nyankomaru.tumblr.com/post/64330519297/1-e-o-176p-1985-10-8

  • これは本当に楽しい漫画だと思うんですよね。  どことなく「おとうさん」が「サザエさんちの波平さん」んに似ているんですよ。  波平さんから「父親の威厳」をごっそりそげ落として、お茶目なところだけを残したらこうなるんじゃないかっていうような雰囲気なんです。  で、「ぼく」は「カツオ君」をもっと幼くして、ついでに「現代っ子ぽい計算高さ」をごっそりそげ落として、「やんちゃさ」だけを際立たせるとこうなるんじゃないかっていうような雰囲気です。

    でもね、1巻の巻末にある上田真而子さんの解説を読むと、この著者の e.o. プラウエンという人の壮絶な人生に言葉を失うのと共に、ナチス支配下のドイツでそのナチスに睨まれつつも、これだけ愉快な作品を描いた著者の精神力と人間性に頭を下げざるをえないような気分になります。  もっとも、KiKi はそんなことを斟酌しながら読むべき本ではないような気がするし、純粋にこの普遍的なクスッと笑える人情話に身を委ねて、楽しませてもらうべき作品のような気がします。

    読者が子どもであればきっと「ぼく」に感情移入して、「ああ、こんなお父さんだったらいいのに!」と羨ましく思うんだろうし、大人であればきっと「おとうさん」に感情移入して、「こんな風に童心に帰って子どもと遊べたらたのしいだろうなぁ。  でも、大人の分別が邪魔してこうはできないけれど・・・・・」と思うのと同時に、とは言いつつも、自分の子どもとの触れ合い方を思わず省みちゃうんじゃないかしら(笑)

    (全文はブログにて)

  • とにかく読んで(見て)ほしい本。

  • とってもおもしろくて、心あたたまるドイツのコママンガ。超おすすめ!ナチス時代を生きたこの作者の生き方、子どもを持つパパとしても素晴らしいので是非ぜひ読んで頂きたいです。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN09364497

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