- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001140132
感想・レビュー・書評
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はじめに
氷の上に小さいおおかみの子が転んだ
大きい話・ほら話
仁王門のはじまり
ふしぎな大かぼちゃ
へやの起こり
うそ話千両
自分の頭を食った蛇/首のすげかえ
三人の医者の腕じまん
日本一の大きな竹
うその皮の物語
吹っとび話
かもとりごんべえ
頭にはえた木の話
運のある話
さきざきさん
ねぶと太郎
ねずみ経
鳥吞みじさ
穀物のはじまり
きつね・たぬき・動物
きつねが化けた話
かみそりぎつね/きつねの屋島合戦
たのきゅう
笑ったきつね
うさぎとひきがえる
つるは千年かめは万年
神さまの話
国引き
大きい神
オオクニヌシノミコトとスクナヒコノミコト
しくじった話
ばさまと極楽
極楽へいったばさま
とろかし草
ほれ薬
長い名の子
手打ち・半殺し
あわてものの早助
すどっくりの化け
赤んぼうになったおばあさん
旅学問
ぼたもち蛙
和尚さんと小僧さん
あゆはかみそり
たまごは白なす
にせの仏さん
おろか村・ばかむこ
おろか村ばなし
蚊帳しらず/ろうそく知らず/きじからす
ばかなむこさん
山は火事/あいさつはビク/風呂にたくあん/一つ覚え/糸引き合図
法事の使い
金を拾ったら
知恵のある話
五杢蔵の望み
うばすて山
鬼と豆ばしご
順ぐり食い
三荷の話
貧乏神のひょうたん
金のうりの種
えんま大王の失敗
はなそうか、はなすまいか
解 説(稲田和子)
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28年度(5-2)
5分 -
この本に含まれている物語も半分以上は初めて聞く(というより読む?)物語ばかりだったけれど、表題作の「かもとりごんべい」は子供時代に KiKi も絵本(だったと思う)でよく知っている物語・・・・・だったはずでした。 ところが、この本の「かもとりごんべい」は KiKi の記憶にある「かもとりごんべい」とは似て非なる物語で正直なところ一瞬「へ??」となってしまいました。 ごんべいさんがかもに飛ばされるところまではまあほぼ同じなんだけど、そこから先がかなり違うんですよね~。 因みにこの本に収録されている「かもとりごんべい」は福島県で採話したものとのこと。 つまり福島県と静岡県(もしくは絵本の出版社があった東京都)では同じ題材のお話でも展開のさせ方がちょっと異なっていたのかもしれません。 これが口承文学の楽しいところです。
又、読んでいてとても不思議だったのは、物語のうちのいくつかがアンドルー・ラングの編纂した「○○色の童話集」の中の1編とか、グリム兄弟が編纂した「グリム童話集」の中の1編とか、アスビョルンセン & モーが編纂した「ノルウェーの童話集」の中の1編とか、「イソップ物語」の中の1編なんかととても似通っていて、デ・ジャ・ヴ感があるところです。 極東の日本のとある地方で語り継がれている物語がはるか遠くのヨーロッパ大陸で語り継がれていた民話とそっくりだなんて不思議 & 素敵なこと・・・・であるのと同時に、肌の色や話す言葉が違っても原始的な部分で人間はさほど大きな変わりがあるわけではないことを証明しているような気がしました。
(全文はブログにて)