モファット博物館 (岩波少年文庫 118)

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001141184

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  • 前3巻から40年後に出された完結編。子供の頃読んだ本に続きが…!?と手に取りました。子供たちが成長し、巣立ったり、学校を辞めて仕事を始めたり、最後に物悲しさを感じた。

  • とびきりのアイデア、モファット博物館の開館!

    ジェーンはモファット一家の記念すべき品を集めた博物館を作ることを思い付く。町で唯一の博物館に見学のお客様がやってきて——シルビーの結婚を軸に一家の成長と変化を描いた最終巻。

    長女シルビーの結婚式の盛り上がりと、その後のジェーンとママの静かなエンディングの対比がよい。ジェーンはジェーンのやり方で、末っ子のルーファスはルーファスのやり方で、それぞれシルビーの結婚を祝う。その達成感と寂しさ。

    長男ジョーイのエピソードも印象的。結婚式の時はまだ一人前という風には思えなかったし、彼自身もそのように振る舞ってはいなかったジョーイは、大人たちと同じようにレイバー・デーで麦わら帽子を投げ、学校を辞めて働き始め、通信教育で製図を習う。これからは母親の洋裁ではなく、ジョーイの稼ぎが一家を支えていくのだろう。

    ジェーンやルーファスもいつか大人になる。博物館は休館する。ルーファスは新聞配達の仕事を得る。ジェーンがシルビーに書いた手紙は、相変わらずの観察力と家族に対する愛といたわりに満ちていて、幸せな気持ちと共に寂しさを感じつつ本を閉じた。

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