- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001141450
感想・レビュー・書評
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小さい頃に読んで、今も心に浮かんで読みたくなる本です。
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今の自分の心にぴったり合う“おはなし”に出会えた。こういう喜びを手渡せたらと思う。
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何だろう…一見、古典的なフェアリーティルや民話のような童話なのだが、
何とも不思議な味わいと独特の雰囲気を持った物語集。
イギリス・ヴィクトリア朝の作家で、遺したのは3作の童話だそうだが、ウィリアム・モリスやロセッティ兄妹などや、当時の芸術家たちと交流のある家に育ち、お話上手として知られたという。
民話的な逞しさと、愛情深い優しさ、そして美しい詩的なイメージなどが混在した面白さが感じられる。 -
彼女の童話は、小学生の時に3冊読んだ。
どうしてここまで魅了されるのだろう。
私はメアリ・ド・モーガンの童話が大好きだ。
この本の中では、「ジプシーの杯」はお気に入りだった。
手の平に掬われた、あやしくきらめく月光が、
今にも指の隙間からこぼれ落ちようと…
きらきらひかる指輪だらけの、小さな鳶色の手。
月のひかりは、さながら液体のよう。
ありとあらゆる色どりの、見たこともないほど美しく絵付された陶器。
想像は膨らみ
あまりの美しさに
息が少し苦しくなる。 -
風の妖精に踊りを教えてもらった少女の話や、楽器の化身に声を奪われた男、ジプシーのまじないの掛かった杯の話、池と木の恋愛物語など民話や昔話といった感のある物語集。どの話も夫婦間や恋人の愛情が根幹にあるのが特徴でしょうか。挿絵も含めて美しい本ですね。