クモのアナンシ――ジャマイカのむかしばなし

  • 岩波書店
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本棚登録 : 110
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001160284

作品紹介・あらすじ

アナンシは、ずるがしこいけど憎めない。ときどき人間、ときどきクモになって、自分よりはるかに強い動物を手玉にとったり、だましたり。カリブの島々で長く親しまれているアナンシのお話を、ジャマイカの語りの名手が再話し、マーシャ・ブラウンがのびのびとイラストを描いた昔話集。ドキドキハラハラと笑いがとまりません!

感想・レビュー・書評

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  • こども世界の民話下(実業之日本社)に載っている「アナンシと五」は読み聞かせの鉄板だけど、こんなアナンシの本あることを知らなかった!(東京子ども図書館のおはなしのろうそくにもアナンシあり)
    この本にはアナンシと五はなかったけど、どのお話もアナンシの自分勝手で倫理観ない行動が面白かった。日本でメジャーな昔話は勧善懲悪で、その感覚で読むと予想を完全に裏切られる。結果が読めなくて楽しい。

    アナンシって...?
    アナンシとトラ
    アナンシと風
    アナンシと魔女
    アナンシとカメとハト
    アナンシとネコのキサンダー
    アナンシとムクドリモドキ
    アナンシとバナナ
    アナンシとリクガメ
    アナンシと三人の王女
    アナンシと魚の国
    アナンシとヤムイモ
    アナンシとカニ
    アナンシとワニのたまご
    アナンシのクモの巣
    アナンシのお話について
    訳者あとがき

  • ずる賢いアナンシ。カリブの島々では夕餉の後に家族が子どもたちに語るメジャーな話なそうな。ちょっとピンチもあってハラハラするところが憎めないな〜アナンシ。

  • アナンシが知恵を使って痛快な話もあれば、逆にずる賢く立ち回って成敗されるのが可笑しい話もあり、完全な悪でも善でもないのが何とも人間らしい。「どきどきダニー」を思い出した。
    マーシャ・ブラウンの挿絵もふんだんに載っていて、贅沢な一冊だな〜と思う。クモ寄りの人間の姿とか本当によくチャーミングに描けるな〜。

  • 楽しい。
    「アナンシと五」より、ぬけてて、お馬鹿で(笑)
    まあ、アナンシと五もお馬鹿で死んでしまうのだけれど、
    読んでて笑ってしまう。
    「北風に会いに行った少年」や「きつねとたにしのはねやっこ」など、他の昔話を思い起こさせるものもあるが、なんとも、結末がアナンシらしく、いいなあ。

  • アナンシのお話が大好きなので、
    新着図書コーナーで見つけて、軽く興奮した。
    「子どもに語る世界の民話」
    「おはなしのろうそく 」に載っているアナンシの話しか知らなかったので、
    これは嬉しい。
    悪いやつで、醜くて、ひどいやつだけど、世界の子供たちみんなに愛されているアナンシ!
    楽しい。
    「アナンシと魔女」七面鳥の禿頭を馬鹿にしてはいけない理由がわかる。
    「アナンシとワニのたまご」え!アナンシ空も飛べる!驚いた。

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