「北朝鮮の脅威」のカラクリ――変質する日本の安保政策 (岩波ブックレット)

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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002709796

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  • 北朝鮮のミサイル発射と核実験の狙いは、米国から先制攻撃され指導者が殺害されたリビアやイラクの二の舞にならない抑止力の保有。日本を標的としているかのように危機を強調する安倍政権の姿勢を批判。核管理とミサイル発射停止の見返りに米朝の平和協定をまず結ぶよう説く。

  • 筆者は東京新聞の記者で長年防衛相を担当していた人です。
    北朝鮮を現実の危機と認識した上で、的確に対応すべきだとしていますが、現在の自衛隊では多数のミサイルや原発攻撃に対応しきれないとします。また、難民の流入にも対応できず、テロを招き国内は大混乱になり戦争どころではなくなるとします。
    一方でそのような状態を軍拡のきっかけにしようとする安倍政権を厳しく断じています。
    結局、戦争をしないことが最善の策として、北朝鮮と米国の対話を促すのが日本のとるべき道とします。
    今まさに米朝対話が行われている中、状況を整理し霊性に備えることの重要さを再確認できます。

    第1章 挑発を続ける北朝鮮―その軍事力と危機の顕在化
    第2章 「北朝鮮の脅威」に対処しているのか―恣意的で空虚な安保政策
    第3章 「北朝鮮の脅威」にどう向き合うか

    著者:半田滋(1955-、栃木県、ジャーナリスト)

  • タイトル通りの内容。防衛省が分析している「北朝鮮の脅威」の有り様と、政府が国民に印象づけようとしている「北朝鮮の脅威」との食い違いに、やりきれないものを感じる。

  • タイトル通りの内容。
    自分の中に「北朝鮮」を仮想敵にしているような疑念は常々あった。
    この本を読み,政府に煽られている感じがますます強くなった。
    今後も気を付けて,情報を読み解いていきます。

  • 東2法経図・6F開架 319.2A/H29k//K

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著者プロフィール

1955年、栃木県生まれ。防衛ジャーナリスト。元東京新聞論説兼編集委員。獨協大学非常勤講師。法政大学兼任講師。1992年より防衛庁(現在の防衛省)取材を担当。主な著書に、『変貌する日本の安全保障』(弓立社)、『検証 自衛隊・南スーダンPKO-融解するシビリアン・コントロール』(岩波書店)、「日本は戦争をするのか-集団的自衛権と自衛隊」(岩波新書)、『零戦パイロットからの遺言-原田要が空から見た戦争』『僕たちの国の自衛隊に21の質問』(ともに講談社)などがある。

「2022年 『戦争と平和の船、ナッチャン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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