- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003002322
作品紹介・あらすじ
願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月の頃-。山家集、聞書集、残集、御裳濯河歌合、宮河歌合ほか、現在知られている西行の和歌のすべて約2300首を集成。脚注のほか、詳細な補注・校訂一覧を付し、広く日本の詩歌に関心のある読者にとって読みやすいのみならず、専門家による研究にも資するべく編纂された決定版。
感想・レビュー・書評
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願はくは、花(桜)の下にて、春死なむ。そのきさらぎの望月(もちづき, 満月)のころ。▼もろともに、私ともども散ってくれ、桜よ。浮世を厭(いと)う心があるこの身なのだから。西行『山家さんか集』1178
※北面の武士
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春風が吹き通い、ふと寝覚めた私の袖は花の香に薫り、春の夜の夢を見ていた枕もまた春の香に薫っている(俊成女しゅんぜいのむすめ)。▼村雨(強く降ってすぐ止む雨)の後、露もまだ乾かない真木(まき)の葉から、霧(きり)がたちのぼってくる、秋の夕暮れ(寂蓮)。藤原定家(編)『新古今和歌集』1205
※後鳥羽上皇の命。八代集の最後
源実朝(第3代)『金槐和歌集』
阿仏尼『十六夜いざよい日記』
※平安末から鎌倉初詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
座右の一冊
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字も大きく、下部の注釈も邪魔にならず読みやすい。座右の書としたい。2016.3.31
音読し書写しながら読了 2017.5.26 -
既に有名な西行でも、文庫で網羅性のあるものは貴重のようだ。収録しているのは、山家集・聞書集・残業・御裳濯河歌合・宮河歌合・拾遺。
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“願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月の頃――.山家集,聞書集,残集,御裳濯河歌合,宮河歌合ほか,現在知られている西行の和歌のすべて約2300首を集成.脚注のほか,詳細な補注・校訂一覧を付し,広く日本の詩歌に関心のある読者にとって読みやすいだけでなく,専門家の研究にも資する決定版.”