瀧口入道 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003101711

作品紹介・あらすじ

平家滅亡の哀史を背景として、滝口入道と横笛の悲恋を描いた抒情的歴史小説。明治中期におけるロマン主義文学を代表する古典であるばかりでなく、その華麗な文章と燃えるような美しい青春の情熱とによって、とこしえに人の心の琴線に触れ、常に新たなる詩的感激をもって愛読・愛誦されるであろう。明治27年作。

感想・レビュー・書評

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  • 美文体といえばこの作品!
    平家の没落と重なって美しさ増し増しなのがいい。
    役立たずイケメンの維盛も出てきて、テーマと文体がピッタリすぎて震える。
    ストーリーが〜、文章が〜、描写が〜とかいうよりも、この本のまるっとすべてが「美」って感じ。

  • 解説:笹淵友一

  • 浪漫主義的美文調。そのことに尽きる、というべきか、個人的にはそれ以外に見るべきところを見出だせなかった。

  • 2011年春のリクエスト復刊の一冊。平家全盛時の花見の宴に始まり主家の滅亡に主人公が殉じる末尾まで、
    あれこれの場面を朗読したくなり、実際に声に出して読むとリズミカルで心地の良い文章に酔う。
    作品の魅力の半ば以上はこの情熱的な美文にあるのだと思う。
    対して小説の筋は優れているとは感じられず、登場人物も何となく著者の同時代人のような印象だった。

  • 平家物語をもとに滝口入道と横笛の悲恋を描いたもの。古い文体なので初めは読みづらいものの、語り口の美しさに次第に引き込まれます。

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