藤村詩抄: 島崎藤村自選 (岩波文庫 緑 23-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003102312

感想・レビュー・書評

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  • 日本の近代詩の出発点となった島崎藤村の詩は、近代日本の自覚期ともいうべき歴史的青春と、詩人および人間としての人生の青春と、詩の文芸ジャンルとしての若さとが相まって生み出された比類のない青春文学である。『若菜集』『一葉船』『夏草』『落梅集』などより自選

  • とても良い。

  • 言わずと知れた島崎藤村の詩集です。「初恋」で好きになった方も多いのではないでしょうか。実は僕もその一人です。収録作品は「若菜集」「一葉船」「夏草」「落梅集」などからの自選。数々の名作から藤村自身が選び出しただけあってどれも珠玉の名作。なめらかな七・五調の響きは思わず口ずさんでしまいそうです。
    特に春を詠った詩からは藤村の春への憧憬がありありと伝わってきます。
    出歩くときに常にかばんに忍ばせて置きたい一冊です。

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著者プロフィール

1872年3月25日、筑摩県馬籠村(現岐阜県中津川市馬籠)に生まれる。本名島崎春樹(しまざきはるき)。生家は江戸時代、本陣、庄屋、問屋をかねた旧家。明治学院普通科卒業。卒業後「女学雑誌」に翻訳・エッセイを寄稿しはじめ、明治25年、北村透谷の評論「厭世詩家と女性」に感動し、翌年1月、雑誌「文学界」の創刊に参加。明治女学校、東北学院で教鞭をとるかたわら「文学界」で北村透谷らとともに浪漫派詩人として活躍。明治30年には第一詩集『若菜集』を刊行し、近代日本浪漫主義の代表詩人としてその文学的第一歩を踏み出した。『一葉舟』『夏草』と続刊。第四詩集『落梅集』を刊行。『千曲川旅情のうた』『椰子の実』『惜別のうた』などは一世紀を越えた今も歌い継がれている。詩人として出発した藤村は、徐々に散文に移行。明治38年に上京、翌年『破戒』を自費出版、筆一本の小説家に転身した。日本の自然主義文学を代表する作家となる。

「2023年 『女声合唱とピアノのための 銀の笛 みどりの月影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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