淫売婦・移動する村落―他五篇

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003107225

感想・レビュー・書評

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  • プロレタリア文学といわれる作品群のうち、手にしたことがある作家は彼のみだが、自分の立ち位置を省みて、「やはり、ここだ」と思わせてくれるテーマ。

    一方で、自身の生活と登場人物たちの生活とが、時代も環境も大きく異なっていることも事実。主人公に真に感情移入できているのだろうか、どこかお伽噺として受け取っていないだろうかという問いかけを忘れないためにも、これからも読み返していきたい。

  • 小林多喜二に影響を与えたプロレタリア文学作家の短編集。
    表記が読みにくくて仕方が無いが内容は鳥肌が立つほど社会定期弱者に暗いスポットを当てている。
    移動する村落などは何ともいえない読後感。

  • プロレタリア文学

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著者プロフィール

1894年福岡県生まれ。早大高等予科除籍。海員生活を経て、労働争議を指導。1923年名古屋共産党事件で検挙され、刑務所内で「海に生くる人々」「淫売婦」を執筆。小林多喜二と共に日本プロレタリア文学の双璧と評されたが、体制支持へ傾き満州開拓に関わる。45年、中国で死去。

「2008年 『セメント樽の中の手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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