俺の自叙伝 (岩波文庫 緑229-1)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003122914

作品紹介・あらすじ

ロシア人を父に持ち、若くしてロシア、ヨーロッパを彷徨いトルストイの謦咳に接した。革命から逃れて日本に帰国、その後、東京の下層社会で極貧生活を送りながら旺盛な執筆活動を始める。才能を妬まれ虚言の作家と貶められ、文壇から追放された大正期のコスモポリタン作家が、生まれからデビューまで、数奇な人生を綴る。

感想・レビュー・書評

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  • 「国際的の居候」を自負する著者の自叙伝であるが、文学作品も読んでみたい。

  • 何が良いのか分からない。
    私はいい読者にはなれなかった。
    ロシア外交官を父に長崎に生まれた黒石(こくせき)という名の大正期の作家が、その生い立ちを綴った自叙伝。初めて目にした名だが、冗長な饒舌調の語りが散漫で話が急展開するわ横道に逸れるわで、途中で飽きてしまった。

  • 読了。
    本人の移動距離が尋常ではない。文章も登場人物の名前も独特で(呑舟って…)、おもしろすぎ。
    ぐははw

  • なんかすごいもの読んじゃったな…という感想。
    まず少年時代からして激動かつ波瀾万丈の人生すぎる。
    トルストイに会った!病弱な窓の少女に恋をした!パリに行って悪友と大暴れした!ロシア革命で保護者気取りの女性が撃たれて、いのちからがら日本にやってきた!みたいな感じで、飾り気の少ない文章から繰り出される人生が凄まじい。

    ただし解説にある通り、無頼系なる人物伝が流行ったというか、時代が求めたキャラクターに黒石自身が乗っかって売り込んだのだと思う。後半になればなるほどわかるが、黒石は何度も騙されていくうちに、自分も生きるためならなんでもやってやろうと覚醒していく。
    書くことも同じ。生活のために自分の文章を書き上げて、編集者に持ち込んでいる。書きたくて書いてるのではなく、生きるために書いている貪欲さがグッとくる。

    ムカつく友達に会った時とか、読んでおくと元気になるかも。

  • 『俺の自叙伝』
    著者 大泉黒石
    通し番号 緑229-1
    ジャンル 岩波文庫 > 緑(現代日本文学)
    刊行日 2023/05/16
    ISBN 9784003122914
    Cコード 0193
    体裁 文庫・394頁
    定価 1,155円

    ロシア人を父に持ち、若くしてロシア、ヨーロッパを彷徨いトルストイの謦咳に接した。革命から逃れて日本に帰国、その後、東京の下層社会で極貧生活を送りながら旺盛な執筆活動を始める。才能を妬まれ虚言の作家と貶められ、文壇から追放された大正期のコスモポリタン作家が、生まれからデビューまで、数奇な人生を綴る。
    [https://www.iwanami.co.jp/book/b625292.html]

    【目次】
     挨拶

    少年時代
    青年時代
    労働者時代
    文士開業時代

     自画自讃

     解説………四方田犬彦

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