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- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003190357
作品紹介・あらすじ
一国の首都は譬へば一人の頭部の如し-。全国民に首都への愛情と自覚を訴え、善美なる「世界の東京」建設を、雄大な構想と緻密な観察のもとに書き上げた大論文。今なお痛切な問題提起と卓見に満ちた露伴の筆は、市街整美から教育機関、道路、上下水、衛生、防災、警察、公園、娯楽、売淫史に及ぶ。「水の東京」を付す。
感想・レビュー・書評
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1899年に刊行された幸田露伴の東京論。教育、道路、水道、ゴミなど広範に論じられている。なかでも遊郭など性風俗についての叙述は、その江戸時代以来の歴史にも触れるなど、極めて分量が多い。当時の東京の様々な問題のなかでも、ここに江戸育ちの露伴が最も関心を示していたのは、興味深い。
解説は詩人の大岡信。正岡子規の東京論との比較などがなされている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おもしろかった
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