菜根譚 (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003202319

感想・レビュー・書評

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  • 外界が境遇に左右されず、安定した精神で愉しく生きることの肝要が説かれる。無為自然、清貧、中庸、といったキーワードを感じた。似たような内容の処世訓がずらりと並ぶが、読み進めるうちに、味が出てくる。心のガイドラインとして現代でも充分有用と思う。

  • 元上司の方に読んでみ?と言われいただいた本。

    人生訓というか処世術というか、仕事関係だけでなく広くこれからの人生において指針となる内容だった(中学生並みの感想)

    人から勧められる本を読むのってあんまりないんだが、普段だったら絶対興味を示さないジャンルの本なのでこうやって読む機会が持ててよかった。

  • 本のタイトルすら読めなかったが、訳が上手いのか 頭に入りやすかった。

    中でも 際立っているのが
    24「清いものは常に汚れたものから生まれ、光り輝くものは常に暗闇から生まれる」だから 潔癖にならず、汚れや けがれを 全て飲み込め とまで言っている。その通りだと思う


    他にも 何となく 聞いたことがあったり、知らぬうちに実践していたり しているのもあり 汎用性の高さに驚いている

    80「未完成をあせるより 完成したものを長続きさせる方がまし。過去を後悔するより将来の失敗を早く予防する方がまし」

    109「老後の病気は若い時に摂生しなかった報い、下り坂での災いは 盛んな時に無理をした罰」

    156「人格は事業の基礎である」

  • 清貧の教え。昔の中国の良さ。

  • 新書文庫

  • 処世術が細かく書かれている著書。前編は抽象的ながら考えさせられる文が書かれていて、後編には具体例の多い書かれ方がされていた。また、こちらの著者が悩んでいた部分があるのではないかというものがあった。人間が書いた人間の本という感じがする。かなりおすすめ。

  • 前編222、後編135の話があり、処世の術を説いたのは前編。でも後編も読んでみて良かった。学べることは多かった。

    学ぶことが多すぎて、1回読んだだけでは頭に入りきらない。

    この手の古典は、読んで自分のものにするのには1回や2回読んだだけでは身につかず、何度も読んで想像し、自分のものにする作業が必要と感じた。

    読んでみて、大事だな、と感じたこと。

    1歩引くことや、
    厳しすぎず甘すぎず、
    功名心にかられてはいけないこと、
    正しいことを求めること、
    大過ないことも大事なことであること、
    良いことをしても、褒められることを求めてはならぬこと、
    小事も手ぬかりせず、人が見てないからといって欺くことせず、投げやりにならないこと、
    人から加えられる害を防ぐ心がけは持たねばならず、欺かれてもあらかじめ推測して偽りを見破る心構えをすること、
    人生においては、少しだけ減らすことが肝。人付き合い、発言、思案すること、利口ぶること。

  • 全てを理解するのはなかなかに難しいが、心に響く所はある。気になるところは読み返して自分のものとしていきたい。

  • NHKの100分 de 名著のために購入。

  • 中国の古典の1つで、著者については詳しい経歴が分からないとのこと。それでも松下幸之助など名経営者達に読まれている書物みたい。
    書名からもそのイメージが伺えるが、「派手なことはせず、粛々と今を有難く生活しろ。」という感じ。思ったより読めないことなかった。
    しかし、この時代に(1822年刊行)お酒飲んで暴れるとか、遅くまで歩き回るってみっともないよ。って書かれてるのが面白かった。父に教えてあげようと思う。笑
    同じ行に、「飽きたからってポイって投げ出すな」って書いてて、これは私に当てはまるから、
    一緒に頑張って変えていこうって言おう。

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著者プロフィール

中国明代の著作家。 本名は洪応明で、「自誠」は字。号は、還初道人。万暦年間(1573年 - 1620年)の人物とされる。著書に、儒仏道の三教を融合した『菜根譚』、仙界・仏界の古典のなかから逸事や名言を抜き出して編集した『仙仏奇蹤』四巻がある。詳しい経歴は不明ながら、若い頃科挙の試験に合格して官界に進んだが中途で退き、もっぱら道教と仏教の研究に勤しんだとされる。

「2018年 『1分間菜根譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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