本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003221440
作品紹介・あらすじ
世間の波風の及ばない桃源郷のような"幸いの谷"に暮らす王子ラセラスは、倦怠感を覚え、外の世界に憧れる。王子は妹ネカヤアらとともに谷を脱出し、広い世間に出て様々な人びとに出会い、真の幸福を探すのだが…。ボズウェルによる伝記でその名を知られる18世紀英国の傑物ジョンソン博士(1709‐1784)が書いた唯一の小説。
感想・レビュー・書評
-
原書名:THE HISTORY OF RASSELAS,PRINCE OF ABYSSINIA
著者:サミュエル・ジョンソン(Johnson, Samuel, 1709-1784、イングランド)
訳者:朱牟田夏雄(1906-1987、福岡県三池郡)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アビシニア、今のエチオピアの王子と王女が真の幸福を求めて旅をする過程で様々な議論が交わされる。小説の形をとってはいるが、基本的には著者の人生論・幸福論が非常に道徳的に堅苦しく語られる一種の思想書である。読んでためにならないとは思わないが、若者らしい色恋が全く書かれていないなど、堅物すぎて人間臭さのない空論の書に思える。18世紀にはそれでよかったのだろうが。
全3件中 1 - 3件を表示