- Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003222812
感想・レビュー・書評
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モームによって「世界十大小説」の一つに選ばれた,デイヴィッド・コパーフィールドの第1巻.以前から,どうもディケンズは話をあまり練らずに行き当たりばったりで書いているような気がしていたが,この第1巻も前半は今一つのめりこめず,なかなか読み進まなかった.しかし中盤の大事件を境に話が転がりはじめ,後はイッキである.
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大手町の丸善で、モームさんもお勧めていうのを
ふと思い出し、
なんとなく買ってみた、1巻。
これが面白くてのめりこんで、あっという間に読了間近、
でも家や会社の近くの本屋では売っておらず、
やっぱり会社の帰り遠回りして、残り4巻お買い上げ!
それから引き続きのめり込み、
ターボエンジンがかかった様な勢い、
まるで海の中を弾丸の様に進むペンギンの如く!
詳しいまとめは5巻で。
1巻は、ディヴィッドの母親の再婚相手と
その姉が、抜け目がなくて意地悪で頭痛がしてくるほど。
今、この時代でも
あるときから急に、あるいは気付いたら、
自分が暮らしている家庭が不当に厳しく、
逃げ道がなく、苦しんでいる小さな人たちがいる、
そんなことが悲しいニュースとなって流れてくる昨今、
その実情はこういうこと、とはっきり突き付けられた、
という気持ち。 -
読ませる。
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読みやすい文体。後半になると主人公がキツい環境に巻き込まれて、今後どうなるんだろう。早速二巻を読んでみたくなった。
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http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003222814
── ディケンズ/石塚 裕子・訳《デイヴィッド・コパーフィールド〈1〉20020716 岩波文庫》
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%A5%C7%A5%A3%A5%B1%A5%F3%A5%BA
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たまに読みたくなる作品。長さを感じないし、何度読んでも新な発見があり名作。
特に好きなのはデ゛イビットの子供の頃。
デイビット以外にも魅力的な登場人物がいっぱい!悲しいシーンもあるけど、最後はハッピーエンドというのも好きなところ。
これを読むと人生って浮き沈みがあるなぁと思う。どんなにツライことがあっても、前向きに頑張ろう!と思える作品。
一番印象深いのが、無敵と思えていた伯母さんに夫がいて、さらに夫には弱いというところ。ストーリーの筋には関係ないけど、伯母さんの人物描写が深くなったエピソード。ディケンズってやっぱりすごいなと思った。
あえて残念なところをあげると、アグネスへの気持ちが友情から恋に変わる過程が雑に描かれているところ。他のディケンズ作品もそうだけど、恋愛描写は下手だと思う。 -
久々読み返しました。小学生の時読んだものは素晴らしい挿絵があり、デイヴィッドも、ハムも、ユライアもその挿絵のまま、でも新鮮な話としてよみがえりました。ああ、楽しい!不幸もあれば調子者のときもあるデイヴィッド。長いお付き合いになりそうです。
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私にとってのディケンズ3作目。ディケンズの自伝的小説だという。幼いころのみじめで悲しい思い出を描写しながらも、悲壮さよりも客観的にコミカルに描き子供の心移りを軽やかに描ききった手腕に脱帽。心苦しい思い出の中にも、愛すべき人々がいて、その人たちとの関わりの中に環境以上の価値を生み出し生きているコパフィールド少年が何とも愛おしい。かなりの長編だが、読み進めることに苦痛が無く、続きが気になってしょうがない。
11/10/27