エセー 4 (岩波文庫 赤 509-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003250945

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  • 「エセー(四)」モンテーニュ著・原二郎訳、岩波文庫、1966.10.16
    348p ¥200 (2020.09.14読了)(2020.09.02借入)(1974.03.30/5刷)
    全六巻のうちの4巻まで終りました。残るはあと2冊です。
    第十七章の「自惚について」と第三十七章の「子供が父親に似ることについて」は50~60頁ほどと比較的長いですが、他は、割と短いので何とか読み続けられました。
    自分の体験を通して述べられたものよりは、先人の思想家の引用が多いので、ちょっと退屈な感があります。残り二巻に期待したいと思います。
    「第十九章 信仰の自由について」では、ユリアヌス帝について述べています。ユリアヌスについては「背教者ユリアヌス」辻邦生著、中公文庫、で読みました。
    「本当にユリアヌス帝は実に偉大で稀有な人物であった。精神は哲学の思想に濃く色どられ、その思想によって自分のあらゆる行為を律することを信条としていた。そして実際に、どの種類の徳においてもきわめて著しい模範を残した。」(130頁)

    【目次】
    第二巻(つづき)
    第十三章 他人の死を判断することについて
    第十四章 いかにわれわれの精神は自らの邪魔をするか
    第十五章 われわれの欲望は困難に会うと増大すること
    第十六章 栄誉について
    第十七章 自惚について
    第十八章 嘘をつくこと
    第十九章 信仰の自由について
    第二十章 われわれは何物も純粋に味わわない
    第二十一章 無為に対する非難
    第二十二章 駅馬について
    第二十三章 よい目的に用いられる悪い手段について
    第二十四章 ローマの偉大について
    第二十五章 仮病を使ってはならぬこと
    第二十六章 親指について
    第二十七章 臆病は残酷の母
    第二十八章 物にはすべて時があること
    第二十九章 徳について
    第三十章 ある畸形児について
    第三十一章 怒りについて
    第三十二章 セネカとプルタルコス弁護
    第三十三章 スプリナの話
    第三十四章 ユリウス・カエサルの戦争の仕方についての考察
    第三十五章 三人の良妻について
    第三十六章 もっとも偉大な男性について
    第三十七章 子供が父親に似ることについて

    ●怒り(217頁)
    怒りはひとりよがりの、思い上がった感情である。
    ●三人の群を抜いてすぐれた人物(283頁)
    一人はホメロスである。
    もう一人はアレクサンドロス大王である。(287頁)
    第三の、そしてもっともすぐれた人は、私の考えでは、エパメノンダスである。(290頁)
    「精選版 日本国語大辞典の解説」
    (Epameinōndas) 古代ギリシアのテーバイの将軍、政治家。斜線陣戦法を案出し、レウクトラの戦いでスパルタ軍を破る。すぐれた雄弁家でもあった。(前四一八頃‐前三六二)
    ●モンテーニュの病気・結石(301頁)
    私はあらゆる病気の中でもっとも悪質の、もっとも急激な、もっとも苦しい、もっとも命取りの、もっとも不治の病気と取り組んでいる。

    ☆関連図書(既読)
    「エセー(一)」モンテーニュ著・原二郎訳、岩波文庫、1965.05.16
    「エセー(二)」モンテーニュ著・原二郎訳、岩波文庫、1965.11.16
    「エセー(三)」モンテーニュ著・原二郎訳、岩波文庫、1966.01.16
    「モンテーニュ」原二郎著、岩波新書、1980.05.20
    「ミシェル城館の人 第一部」堀田善衛著、集英社文庫、2004.10.25
    「ミシェル城館の人 第二部」堀田善衛著、集英社文庫、2004.11.25
    「ミシェル城館の人 第三部」堀田善衛著、集英社文庫、2004.12.20
    「モンテーニュ」宮下志朗著、岩波新書、2019.07.19
    「王妃マルゴ」アレクサンドル・デュマ著・鹿島茂訳、文芸春秋、1994.12.20
    「王妃マルゴ(1)」萩尾望都著、集英社、2013.01.30
    (2020年9月16日・記)
    (「BOOK」データベースより)rakuten
    その真理探究の方法、人間認識の深さによって多くの思想家に影響を与えてきた古典的名著。「栄光について」「嘘をつくこと」「なにごとにも季節がある」「怒りについて」など25編を収録。

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著者プロフィール

1533―1592。16世紀フランスを代表する思想家、モラリスト。現実の人間、事象を洞察し、人間の生き方を、長短さまざまな〈随想〉を通して探求した主著『随想録』は、フランスのみならず、世界各国に影響を与えた不朽の名著としてあまりにも名高い。

「2014年 『モンテーニュ随想録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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