- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003253632
感想・レビュー・書評
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マリアンヌの気紛れ
年取った司法長官クローディオの若き妻マリアンヌは美貌の持ち主。青年セリオは彼女を思い煩って夜も眠れぬ日々。しかし自分の気持ちを打ち明ける事も手紙すら拒絶されてしまう。
親友のオクターブは彼の気持ちをマリアンヌに伝える。しかし話しているうちにオクターブは無意識にマリアンヌに惹かれてしまい、マリアンヌもまたオクターブが気になってしまう。
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一見他愛ないラブコメ。しかし、そこはミュッセ、皮肉はかなり効いている。結びの後味は良くない。
バルブリーヌ
ハンガーの王宮には士官したい騎士達が始終詰めかけている。野心家の青年ローゼンベルグは同じ日に女王と面談したユルリック伯爵と賭けをして、ユルリックの妻バルブリーヌが自分の誘惑に負けると宣言する。伯爵は妻は絶対に自分を裏切らないと賭けに応じる。
かくしてローゼンベルグはバルブリーヌの暮らす館へと出向いて行く。
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書評によるとミュッセらしくない作品で、貞淑であることを賛美している。このローゼンベルグが自惚れが強くて庶民に威張り散らしたり、本当に花持ちならない輩。一方伯爵は人間が出来ている。
バルブリーヌも堅実で労働を賛歌している。
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あの女性の影響かな?
と、ちょっと下世話に勘ぐってしまう。
この戯曲はミュッセがあの女性と別れてからだいぶ経って書かれたものだけど…やっぱり何処かに影響は残っているのでしょうね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「戯れに恋はすまじ」と共に、出来れば原文で知りたい作品の一つ。
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やはりミュッセ先生の戯曲は読むのに特化したものだと痛感させられます。これを劇としてやれと言われるとセリフを覚えるのが大変ですし、場面の切り替えも本当にキツいです。