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- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003255926
感想・レビュー・書評
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アンドレ・ジイドのソビエトの旅行記ですね。
アンドレ・ポール・ギョーム・ジッド(1869ー1951)はフランスの小説家です。1947年にノーベル文学賞を受賞しています。
1935年にゴールキィが病気をした時にポーランドからモスクワに飛行機で駆けつけたが、到着の翌日にゴールキは死亡します。その後フランスから駆けつけたフランスの友と、約一ヶ月のソビエトの地方を巡歴した紀行文です。
しかしながら、流石にジッドは思想家でもあるので、この旅行記は、ソビエトをつぶさに見た辛辣な見聞録になっています。文学界では、あまりにも呵責の無い文章に批判があったようですが、ジッドは『自分の観たままを率直にドキュメントしただけだ』と自信を持って発表しています。海外の諸国で異常な反響を呼んだそうです。
旅行記の他にソビエトで旅行中に行った演説も8篇載せられています。
この本は復刻版なので1937年版ですが、当時発禁になった(そうゆう時代)箇所を復元して、2008年に刊行されたものです。旧仮名遣い旧漢字ですが、当時の趣が如実に味わえます。ジッドの想いとルポルタージュを感慨深く味わえます。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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