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- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003275115
感想・レビュー・書評
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作者は1903年にノーベル文学賞を受賞している、ノルウェーを代表する詩人です。ノルウェー国歌の作詞者でもあります。
彼が27歳の時に書いた小説がこの『アルネ』です。
ノルウェーの山岳部の農民の息子アルネの結婚までの半生が描かれます。多感な少年アルネは、詩の才能に恵まれますが、彼の生い立ちもあり、心を閉ざしています。彼の外の世界への憧れ、また次第に心を開いて行く様、そしてついに恋に落ちて行く様が、美しい詩を散りばめながら語られます。
恋の相手の両親と、今は無き父親との因縁話もありますが、基本的に風雑なプロットはなく、美しい山岳風景の中でたんたんと物語は進行して行きます。
大変美しい小品ですが、何しろ訳が戦争中のもので、改版されていますが、訳の古さは否めません。
すでに岩波文庫でも絶版ですから、興味のある方は図書館か古本屋さんでどうぞ。
原書名:Arne
著者:ビョルンスティエルネ・ビョルンソン(Bjørnson,Bjørnstjerne, 1832-1910、ノルウェー)
訳者:小林英夫, 1903-1978、東京府)詳細をみるコメント0件をすべて表示
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