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- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003280218
作品紹介・あらすじ
多くの作家や詩人が国外に亡命したり獄中死などの悲惨な最期を遂げるなか、南アフリカに踏みとどまって、白人の立場から人種差別批判の作品を発表しつづけた南アフリカのノーベル賞作家ナディン・ゴーディマ(1923‐2014)。アパルトヘイト全廃が法的に決定した後の、新しい社会体制へと移行する人びとの動揺や不安の心理を描いた珠玉の短篇。
感想・レビュー・書評
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作者が南アフリカに住んでるのでアパルトヘイトも扱っているが、
作者が伝えたいのは、もっと別にあると思う。
誰もが「それを言っちゃあおしめいよ」という部分を持っている。
それは確実にあるものだが、タブーというか品格によって包み隠され、見て見ぬふりをされる。
時にふと顔を見せるそれにぞわりとする。
冒頭の「隠れ家」。テロリストと主婦との情事。
そこには永遠はなく、偶然発生した時間を当事者は積み重ねる。
積み木くずしに生産性はないが、
じっとりと世をはかなうせつなさがある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文学
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白人の側からアパルトヘイトを批判し続けた著者が見た、社会体制の過渡期11篇。
どれも素晴らしいが「究極のサファリ」「銃が暴発する寸前」、そして「釈放」「ジャンプ」が特に印象に。
去年著者は亡くなられているのか。
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