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- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003315224
作品紹介・あらすじ
漢詩が、殊に簡潔で締まった句が好きだ、といっていた漱石は、みずからも折々に漢詩を書き、『明暗』執筆なかばからの百日間はそれを日課とした。漢詩は小説と同じく漱石の思想の表現である、と評した中国文学者が、学生時代から死の直前までに作られた170首余に注釈を加え、その思想遍歴の跡を描き出す。詩句索引付き。
感想・レビュー・書評
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カテゴリ:図書館企画展示
2017年度第6回図書館企画展示
「One Hundred and Fiftieth-近代漢学の系譜(その1)-
生誕150年 漱石の漢詩、子規の漢詩」
展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。
開催期間:2017年10月25日(水) ~ 2017年11月24日(金)
開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
我々が、明治以来の時間に失ったものは、あまりに大きいと感ずる。漱石と吉川幸次郎という二人の名人の格闘がこの本のテーマである。我々外野の者には全く手が出ない、漢籍に関する深い素養と幅広い教養が亡ければ、この二人の手練を観賞することさえ難しい。しかし、今更嘆いても仕方ない。読者は読者として及ばずながらもこの二人の格闘を外野から眺めてせめてものなぐさめにしよう。
二度取り戻せない世界が個々にある
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