- Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003316825
感想・レビュー・書評
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石橋湛山 「湛山回想」 生い立ちから 昭和26年 湛山67才までの回想録。昭和31年 総理大臣就任時の回想がないのが残念だが、評論集より面白い。宗教にはじまり、プラグマティズム、自由主義、民主主義、個人主義を経て、平和主義と小日本主義に至る 著者の思想形成プロセスが わかる構成。
資本主義も 社会主義も 人間主義という側面では、自由主義、民主主義、個人主義の変形にすぎないとする考え方は 違和感がある
小日本主義
*他民族支配=帝国主義に依存せず 固有の国土に自立する
*高い国民的生産力を育成し 貿易によって豊かさを実現する
*そのために平和を国是とする
世の中は〜富士川を下るごとく、時に非常に難所に出会うが、どこまでも続くものではない〜その難所で難破しかけたとしても あわてて舟を捨て泳ぎきろうなど、かえって生命を失う危険がある
こういう折には むしろ腰を抜かして、破れた舟にしがみつくのが良い。舟を捨てることは いつでもできる
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強力なる団体はこれを構成する個人の個性を最大限に活かして、初めて組織される -
悲運の首相の自伝。意外と徴兵時の陸軍に対する感想が好意的だった点が印象に残っている。
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629夜