丹下健三建築論集 (岩波文庫 青 585-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003358511

作品紹介・あらすじ

世界のTANGE──。国際的建築家として丹下健三の名を知らしめたのは、その作品のみならず、彼の論説と思想であった。人間と建築にたいする深い洞察と志。「美しきもののみ機能的である」との言葉に象徴される独自の美意識。建築の化身と呼ばれた不世出の建築家による重要論考を集成する。二巻構成のうちの建築論篇。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/761181

  • この論集は3章に分かれている。

    第1章は建築家の構想力について。総じて難解だが特にミケランジェロについての論考は特にちんぷんかんぷん。丹下の根っこを頭に持って来たかったのかもしれないが、ここでいきなりつまずきそうだしそうなりそうだったら読み飛ばしてもいいかもしれない。

    第2章は建築の設計について。丹下はもっと時の権力にべったりかと思いこんでいたが、そうとも言い切れない感じがした。エリート意識は強烈だが。

    第3章は建築の美について。この本に限らず岩波は総体的に図絵写真が少ない。想像力を鍛えさせようとしているのか、そう盲信しているのか、ただただ不親切なだけなのか。

    喜久屋書店阿倍野店にて購入。

  • 建築の設計、提案、実現という行為は、歴史の伝統にのっとった常套句を再生産するだけでは意味がない、歴史の現在においての技術の変化、文化の変化などの文脈を、現代の人間として表現するものである。

  • 桂という古建築と新たな取り組みの双方に挑戦した丹下健三氏。新しさと古さを融合して取り組む点で参考になります。

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著者プロフィール

豊川斎赫(とよかわ・さいかく):
1973年宮城県生まれ。建築家、建築史家、工学博士、一級建築士。2000年東京大学大学院修了。日本設計、国立小山高専を経て、2017年より千葉大学大学院工学研究科建築・都市科学専攻准教授、現在に至る。
主な作品:国立小山高専建築学科棟改修工事(2014年、小山市景観賞まちなみ部門奨励賞)ほか。
主な著書:「群像としての丹下研究室」(2012年、オーム社、日本建築学会著作賞、日本イコモス奨励賞)、「丹下健三が見た丹下健三」(2016年、TOTO出版、編者、アートドキュメンテーション学会賞)、「丹下健三 戦後日本の構想者」(2016年、岩波書店)、ほか。

「2017年 『丹下健三と都市』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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