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- Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003361160
感想・レビュー・書評
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「私は君に敵対的なのではなく敵なのであり、君の言う人に対しては立腹していないどころか、友好的でさえあって然るべきなのだ。」
カティリーナ弾劾では、キケロ自身がいかに優れた人物であるかについて話されており、ピーソー弾劾では、相手に対する激しい罵倒で話が進んでいきます。
私はこの弁論集の中では、アルキアース弁護を一番面白く読みました。
執政官であるにもかかわらず、法律ではなく言葉でアルキアースの味方をするキケロは、まさに弁論家というのにふさわしいと感じたからです。
法を重んじるはずのものが法を乗り越える手法は、詭弁といっても過言ではないと思われますが、それでもキケロの言い分が正しく聞こえるところに、彼のすごさがあるのだと分かりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時代背景がもっと理解できるとよりおもしろかったと思う。
弁論が読物として成立していることを始めて知った。 -
ついに「カティリーナ弾劾」が文庫に。「カティリーナ弾劾」で見られるキケローの巧みな弁論術、「ピーソー弾劾」で見られる罵倒の演説に驚け。
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