キケロー弁論集 (岩波文庫 青 611-6)

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  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003361160

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  • 「私は君に敵対的なのではなく敵なのであり、君の言う人に対しては立腹していないどころか、友好的でさえあって然るべきなのだ。」

    カティリーナ弾劾では、キケロ自身がいかに優れた人物であるかについて話されており、ピーソー弾劾では、相手に対する激しい罵倒で話が進んでいきます。

    私はこの弁論集の中では、アルキアース弁護を一番面白く読みました。
    執政官であるにもかかわらず、法律ではなく言葉でアルキアースの味方をするキケロは、まさに弁論家というのにふさわしいと感じたからです。
    法を重んじるはずのものが法を乗り越える手法は、詭弁といっても過言ではないと思われますが、それでもキケロの言い分が正しく聞こえるところに、彼のすごさがあるのだと分かりました。

  • 時代背景がもっと理解できるとよりおもしろかったと思う。
    弁論が読物として成立していることを始めて知った。

  • ついに「カティリーナ弾劾」が文庫に。「カティリーナ弾劾」で見られるキケローの巧みな弁論術、「ピーソー弾劾」で見られる罵倒の演説に驚け。

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著者プロフィール

前106-43年。共和政ローマ末期の政治家・弁論家・哲学者。代表作は、本書所収の二篇のほか、『国家について』、『弁論家について』、『トゥスクルム荘対談集』など。

「2019年 『老年について 友情について』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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