- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003364925
感想・レビュー・書評
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積ん読してあったのをたまたま手にとって読み始めたら面白くて止まらなくなった。ひとつは、本書が、一度子育てを経験してみなければわからないノウハウに溢れている点。ラッセル自身の子育て経験がふんだんに語られている点。
もうひとつは、前世代に対する戦いでもあるという点。ラッセル自身旧式の教育を受けた身として、当時の旧弊なイギリスの教育制度に反抗しようとしている。
ラッセルは本書を書きながら、みずからの子供時代を、子育てを通して生き直そうとしているかにみえる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
教員もしくは母親になる人にぜひ読んでほしい。(姫)
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教育哲学の本を読んだのはたぶん初めてなんだけど、すごくおもしろかった
他の著書も読んでみたい -
コモンセンスの人、ラッセル同著の、結婚論、幸福論と併せて読みたい一冊。ホワイトヘッドと共著の当時の高校までの数学を体系づけたPrincipia Mathematicaと違い、論理学の素養がなくても読みやすい。
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子供が自発的に学ぶようにする…それを目指すことに関してはもちろん賛成。自分で学習する理由を見つけられれば、世界はどんどん広がっていく。塾やら学歴やらで滅茶苦茶になっている教育現場では難しいかもしれないけど。
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近代論理学の金字塔プリンキア・マテマテカなどを著した論理主義数理哲学者であり、ノーベル文学賞受賞者であり、平和主義者として活躍した数学者・思想家・哲学者・活動家…のバートランドラッセルによる「教育論」。
プリンキアマテマテカ…は読めないので、教育論から読んでみました。
この本には書いてありませんが、ラッセルは何人目かの夫人と共に学校を作って教育を実践していたのだからすごい。
この本において一貫して主張される理念は、「愛と知」に基づく実践である。すさまじいバイタリティを持って知と追求し、愛を求め、平和の理念を行動に移したという彼の人生は波乱万丈でびっくりだけど、そういう人生を歩んだ彼の正々堂々さが本にもよく表れているのを感じ、なんだか圧倒される。
個人的な印象として、細かいやり方に関する指針を述べている中には、多少、当時のワトソン的な行動主義心理学に毒されてる(??)印象を受けた部分もある気がするけど、そういう細かいところは別に気にならないし。どういうやり方をすればどうなるか、ということよりも、どういう精神で教育を行うべきか、ということに関して今でも多くのことを学べると思われる。 -
読んだのは「夜の来訪者」
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何故、ラッセルは98歳まで精力的に活動できたのか?
その理由を信念に見出すならば、
ラッセルの「学び」や「好奇心」に対する考え方にあるように見える。
「人間は、多くのことを学べば学ぶほど、ますます多くのことを学ぶのが容易になる」
「遠い昔とはすっかり変わってしまったのは、ほかでもない、そんなことを口にする人の好奇心なのである」
ラッセルの『教育論』には、
人間に対する深い洞察と愛が溢れているように思える。
例えば、
抑圧や制限をするのではなく、
解放や引き出すというところに。
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後で書きます。
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