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- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003391228
感想・レビュー・書評
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調査の旅はパタゴニアから荒れ果てたフォークランド諸島、マゼラン海峡を経てチリへ。途中大地震に遭遇し大災害の爪痕を目の当たりにします。航海中でももっとも記憶に残る出来事となったようです。火山活動も観測し、地形変動への影響を考察しています。このころはまだプレートテクトニクス説が体系化される100年以上も前であり、海底の隆起に関しての原動力までは解明されていない時代ですが、山頂で海底の痕跡を観測して、先入観なく記録していることはやはりすごいことです。常識にとらわれない考え方こそ重要。年をとってくると経験が邪魔をしてなかなか難しくなるところ。このような感性を保ち続けたいものです。
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現在の地震年表に記載されているM8.4のコンセプシオン沖地震。ヨーロッパ人にとっての巨大地震は、尋常ではなかったと思います。
これと同じものがイギリスで起きたら、国家は即座に破産するであろう、と冷静な分析はさすがです。
ネットで有名なヤーガン族の生活の様子が、意外にまともことに少しがっかりしました。 -
注目はチリの地震と津波の被害についての記述。偏りのない学者としての目が、当時の地震がどれほどのものなのかを教えてくれる。
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