- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003394113
感想・レビュー・書評
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単に観測だけではなく、多種の理論を取り込みながら天文学が歩んできたのがよく解かる。後々の新たな発見によって校正・訂正されてしまうのは仕方のないことではあるが、それでも繰り広げられる論理はとても綺麗に組み上がっているように思う。沢山の仮定・想定を組み上げて築いた系外銀河の様相をかなり断定的に論じてしまっている気もするが。
一度読んだだけで検証はしていないが、全ての過程をまとめてみたら『「一様になる」と想定したから「一様となる」』というある種のトートロジー的論理になってしまいそうな気がするのは、読み取った情報が頭の中で錯綜しているからか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
銀河の世界
(和書)2009年06月21日 14:13
1999 岩波書店 ハッブル, 戎崎 俊一
天文学の発展と宇宙・銀河・超新星などの存在、その無際限な大きさ、これはなんなんだろう。宇宙・無限・神というものを意識させられる。とても興味深く読めました。
近代天文学の発展って随分近年になってからなんだね。宇宙論てとても興味があります。この空間とはなんなんだろうか?時間・空間・物質等いったい何なんだろうか?とても不思議な気分になりました。 -
訳;戎崎俊一、原書名:The Realm of the Nebulæ(Hubble,Edwin)
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銀河に関する発見と解析の歴史が詰まった一冊。
観測と理論展開の二本柱によって未知なる銀河の世界を明らかにしていく過程は、正に人類にとっての科学が有るべき姿を表すものである。
この本で述べられていることは、銀河の形状、赤方偏移、宇宙の膨張など、もはや我々にとって常識となっていることだが、
そうした常識の中にもこの様な夥しい数の観測と解析の歴史があるという事実は、
我々がいかに恵まれているかを再認識させてくれる。 -
167夜
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宇宙が膨張していることを発見したハッブルによる宇宙の解説書。一般向けの講座をまとめた本ですが、必ずしも読みやすい文章ではありません。
現在の知見からは書き換えられるべき内容も少なくありませんが(脚注があります)、人間の認知している宇宙が飛躍的に拡大した当時の雰囲気を生々しく感じることができます。