本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003750711
作品紹介・あらすじ
秀作「彼誰時」他「けものたち」の六篇は、飢餓の兵営、近代化に抗う肉屋、都市の暗渠、アパルトマンで人・獣が繰り広げる危険な物語。自伝的中篇「死者の時」は収容所で墓掘り労働しながら目撃したユダヤ人移送、戦争の真実を証言する。一九五三年ゴンクール賞受賞。
感想・レビュー・書評
-
作者はパリに生まれ、二次大戦に参加しドイツの捕虜となり、数回脱走を試みた。その際に痛めつけられ心が死んだのち、仏教的な悟りを得たのかなー。とか思ったのでした。
人、動物、食糧、そのカーストバランスが平等に描かれていると感じる。
それは戦場においても、上官、敵、味方、死人、埋められる土、食糧の汁物を入れる缶、掘られる際に使われるシャベルにおいても適用されているようだ。どこをとっても悲惨な中、人間<(を怖がらせる)どう猛な動物(の懐柔のアイテムとしての)<食糧が一番尊い。そのような描かれ方に心がスッとした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編集。個人的に面白い作品とそうでない作品の差が大きかった。
-
未読
全3件中 1 - 3件を表示