「おかげまいり」と「ええじゃないか」 (岩波新書 青版 680)

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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004131120

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  • 主に宝永、明和、文政及び慶應年間におけるおかげまいりの実態を分析し、それぞれの内実を明らかにした本。
    富裕商人層の「施行(せぎょう)」が貧民参詣者への宥和予防策としてなされたことで、指導者なきおかげまいりが民衆による世直し運動としてのエネルギーを霧散させてしまったことや、国学者たちのおかげまいりに対する無関心あるいは批判的な態度の理由、あるいは慶應3年におけるええじゃないかの狂乱が倒幕運動を画策する志士たちの陽動的策動と考えられるなど、興味深い指摘がある。

  • 江戸時代において約60年に一度、大量の庶民が伊勢神宮を詣でるという現象「おかげまいり」があったという。
    筆者の意見が多く思えるが、それでも、「おかげまいり」について詳しく解説している数少ない本。

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