お伊勢まいり (岩波新書 黄版 252)

著者 :
  • 岩波書店
3.75
  • (0)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 26
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004202523

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  • 伊勢神宮、昔と今
    明治の神宮改革
    知られざる大社
    古代から中世へ
    熊野と伊勢
    参詣の輩
    僧侶と巫覡
    さまざまな祈願
    御師と旦那
    伊勢の神の分身
    伊勢踊りと御鍬神
    近世の村と御師
    伊勢への道
    おかげまいりの人びと

    著者:西垣晴次(1929-2013、日本史)

  • 古本で購入。

    タイトルは『お伊勢まいり』だが、メインは伊勢への道中ではなく、近代以前の伊勢神宮と民衆のつながり。
    伊勢講や抜け参りなどによりピーク時には100万人が参宮し、そこで各地の人々が共通の体験をしたことで、神宮を仲立ちにしたつながりが生まれた。
    そのつながりが、明治以降の天皇の下での国民国家形成に一役買ったという推論はなかなかおもしろい。

    驚きなのは、内宮と外宮による収入源(参宮者)の取り合いが、戦にまで発展したということ。
    御師どうしの旦那廻りの縄張り争い然り、意外と(?)ビジネス上でのいざこざが絶えないのは、最高の格式「大社」である伊勢神宮と言えど変わらないらしい。

    今なお、むしろ昨今の「パワースポット」ブームで、更に人々を惹き付けるお伊勢様。
    やはり一生に一度は行ってみたいもの。空気に是非ふれてみたい。

  •  伊勢神宮と伊勢信仰の歴史。神宮を存立せしめ、信仰を広めた経済的条件への言及が興味深い。一種の宗教ビジネス・観光ビジネスのようだ。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1929年,東京生まれ。東京文理科大学史学科卒業。民俗学研究所所員、東京学芸大学付属高校教諭等を経て、群馬大学教授、目白大学教授、日本学術会議会員を務め、2013年没。著書に『三重県の歴史』(共著、山川出版社)、『地方史入門』(新人物往来社)、『神々と民衆運動』(毎日新聞社)、『お伊勢まいり』(岩波新書)、『地方文化の日本史3 鎌倉武士西へ』(編著、文一総合出版)、『図説 群馬県の歴史』(責任編集、河出書房新社)ほか。

「2021年 『ええじゃないか 民衆運動の系譜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西垣晴次の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×