- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004302681
作品紹介・あらすじ
主著『存在と時間』の精緻な解読を通じて、ハイデガーの存在論や哲学史観の全貌を描く。と同時にその作業を通じて、なぜナチスに加担したのか、その理由をさぐり、思想の核心に迫る。
感想・レビュー・書評
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だいぶ近くなった。でもまだ遠い。まだ遠いよハイデガー。
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解説のおかげで少しわかったような気になれる
考え方おいておいてハイデガーの性格嫌い -
著者は、ハイデガー、フッサール、メルロ・ポンティの研究で知られる。新書といえどもなかなかの読み応え。講演録まで射程に含め、ハイデガーの思想を、「存在と時間」を中心に詳説。
生起・生成された自然との一体が身に染みている日本人的自然観?からは、なかなか腹おちが難しい世界もあるが、デカルトもカントもアリストテレス以降の存在論の系譜に位置づけられる、とする本著の提示は、ヨーロッパ近代哲学の理解に役立つ。 -
ハイデガーの存在論や哲学観の全体像がよくわかる。カント、ヘーゲル、ニーチェ、フッサールなどの関係性や影響も時系列ごとに綺麗に整理されていて読みやすい。
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技術論については、紙幅の制約と、著者の理解不足により、ここでは取り上げることができなかった、とある。残念。
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「はじめての新書」フェアで気になった本
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ハイデガーの言う「存在」とは何か。本書はそれを丁寧に説き明かしてくれる。その説明の中で「世界内存在」という概念についてわかりやすい解説が行われている。これらを杖にもう少しハイデガーの思想について勉強していこうと思う。