水の環境戦略 (岩波新書 新赤版 324)

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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303244

感想・レビュー・書評

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  • 世界&日本の水状況をみて、市民が水と付き合う方法、水を守るために行政がおこうなうべき施策などを考察。

  • ■1994年出版の本ではあるが,
     リスク管理の考え方は,原発問題にも適用できる。

  • @yonda4

    日本における重要な資源である水。
    日本人は水道の蛇口を捻るだけで飲料水がでてくる環境にあるので、大切さを実感しにくい。
    しかし、これから先大規模な「水戦争」が起きるのでは?と言われている昨今、水が日本の武器になることは間違いない!

    ってことで、タイトルに惹かれて読むことにした。

    目次
    序章 水循環とは何か
    第一章 世界と日本の水事情
    第二章 排水による水質汚濁
    第三章 新しい水道水質基準の見方
    第四章 「リスク管理」の考え方
    第五章 水環境-人間だけ安全ならいいのか

    1994年に上梓された本書。
    僕が考えていた、日本の水資源をどうやって世界に展開していくか、ようなものはなかったが、八ツ場ダムの記述があった。

    最近、結局建設されることになる八ツ場ダム。本書の第一章でダム建設はもういらないと書かれている。

    水資源用途は「生活用水」「農業用水」「工業用水」と大きく三つに分かれる。梅雨期に必要分の降らない年、ダムの枯渇している状況をテレビで見る。そういう状況下で「節水」するのは、なんと生活用水だけらしい。
    農業用水と工業用水は節水しない。
    農業用水と工業用水を節水することで、梅雨期に雨が降らなかったとしても、首都圏に関しては水は余るくらい。

    国民の誰もが八ツ場ダムの必要性に疑問符を抱いている中、その建設を推し進めるのは、建設によって利益を得る人間たちの欲。
    度重なる民主の公約違反にはもうあきれてしまう。


    話がだいぶ逸脱してしまった。本書で得た知識はもう一つ。
    水道水は飲めるけど、塩素処理するに当たり、直ちに影響はない発がん性物質が入ってしまうってこと。


    水問題はまだまだ追っていこう。

  • 2009/6/10大学図書館で借りる
    2009/

    序章:水循環とは何か
    第一章:世界と日本の水事情
    第二章:排水による水質汚濁
    第三章:新しい水道水質基準の見方
    第四章:「リスク管理」の考え方
    第五章:水環境 − 人間だけ安全ならいいのか
    あとがき

    BOD:生物化学的酸素消費量
    COD:化学的酸素要求量
    でいずれも水中に含まれる腐敗性有機物の量を表現する指標です。
    前者は微生物の反応で、また後者は科学薬剤の反応で消費される酸素量を表します。
    河川に出ていたBODが1970年には375万トンで、1989年は78万トンでした。

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  • 水10

著者プロフィール

産業技術総合研究所フェロー

「2014年 『原発事故と放射線のリスク学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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