隅田川の文学 (岩波新書 新赤版 461)

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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004304616

作品紹介・あらすじ

各時代の文学が、どのようにこの川を舞台に生かしてきたか、また先行作品と響きあっていたか。川端、芥川、荷風、鏡花らの近代作家、黙阿弥、南北、芭蕉ら江戸の劇作家や俳人、そして中世以前では軍記物、紀行、能から和歌、物語まで、時代をさかのぼって、名作・名場面を古典研究の第一人者が案内する。文学を歩んでみたくなる好著。

感想・レビュー・書評

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  • 構成の妙。近現代から近世、中世と時代を遡って隅田川が舞台となる文学作品があったかを明らかにしていく。そして先行作品をどのように作品の中に取り込んでいったかを明らかにしている。
    江戸の文学作品では、鎌倉の稲瀬川が隅田川の偽装でであり、鎌倉幕府が当世の幕府になるという構造。ちょっと面白い。稲瀬川を含めた鎌倉が文学の中で生きていたとはね。

  • 13/11/03、神保町・澤口書店で購入(古本)。

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著者プロフィール

1933(昭和8)年、東京生れ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程満期退学。文学博士(東京大学)。東京大学教授、白百合女子大学教授を経て、東京大学名誉教授。日本学士院会員。専門は、中世文学、和歌文学、日本文学史。主な著書、『新古今歌人の研究』(東京大学出版会、1973)、『新古今和歌集全注釈 全六巻』(角川学芸出版、2011~2012)、『久保田淳著作選集 全三巻』(岩波書店、2004)、『花のもの言う』(新潮選書、1984。岩波現代文庫、2012)、『隅田川の文学』(岩波新書、1996)、『富士山の文学』(文春新書、2004。角川ソフィア文庫、2013)、『ことば、ことば、ことば』(翰林書房、2006)、『藤原俊成 中世和歌の先導者』(吉川弘文館、2020)など。
1997年より、『和歌文学大系 全八十巻』(明治書院)の監修者として、現在まで五十四巻を刊行。残る二十六巻も進行中。

「2020年 『「うたのことば」に耳をすます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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