- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004305910
作品紹介・あらすじ
子供を罰するサンタやブタぞりに乗ったサンタ!歴史をたずねると意外なサンタクロース像が次々と現れる。私たちにおなじみのサンタクロースの姿は、いったいいつどこでどのように出来上がったのか。トルコ、ヨーロッパ、アメリカ、日本、そしてフィンランド。サンタクロースがたどった変貌のあとを探る歴史と文化の大旅行。
感想・レビュー・書評
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本は脳を育てる:https://www.lib.hokudai.ac.jp/book/index_detail.php?SSID=687
推薦者 : 水本 秀明 所属 : 外国語教育センター
サンタクロースはフィンランド語でjoulupukki、すなわち「クリスマス(joulu)」+「山羊(pukki)」。いったい「山羊」は何を表しているのでしょう?この本を読むと、とんがり帽子に赤い衣装で煙突からプレゼント配達に来る、といったサンタクロースの一般的なイメージが大きく覆されるはずです。好著! -
聖ニコラウスがいかにしてサンタクロースとなり、コカ・コーラとディズニーアニメによって今の姿へと移り変わり人々に祭り上げられるようになったのか??
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サンタさんが、まれ人で、北欧の神様を本地としてゐて、子供といふか家族へ肉を与へに来るものであると言ふところから、いはゆるサンタさん像がいかにできたかを語る。
馬とネッキ(水の精霊)に関連するものとしての「馬に乗る聖ニコラウス」を論じた『河童駒引考』で石田英一郎先生は、サンタさんと秘密結社(成年集団としての)についてぴゃっと触れてゐたが、こっちでは「水属性の守護聖人ニコラウス」は触れてゐないものの、冬至の青年集団と、他を紹介してゐる。
文章はですます調で、リーダビリティはよい。 -
サンタクロース雑学本と思いきや、立派な民俗学の本である。
クリスマスの起源となったヨーロッパの土着信仰から始まり、
現在、広く知られるようになったサンタクロースがジャズ・
エイジ時代のアメリカで生まれ、家族の行事として家庭に取り込
まれるまでを分かりやすく追っている。
また、サンタクロースの国として有名なフィンランドの歴史
ダイジェストまで収録しており、歴史書としても楽しめる。
土着信仰時代のサンタクロース(聖ニコラウス)は異形のお伴を
連れて子供の行状を調べていたとか。
本書で著者も書いているが、まるで秋田県男鹿半島の「なまはげ」
ではないか。
サンタクロースの装束で「泣ぐごはいねか」って言っているところを
想像してしまった。 -
サンタクロースの起源やら、文化の広がりなどを解説した本。民俗学的な内容です。
もうちょっと楽しい内容を期待したけど、それほど楽しい本ではなかった。
へえ〜、で終わってしまった。 -
お馴染みのサンタクロース。でも由来や現状なんて何も知らないし、考えることもなかった。
この本ではとても詳しくサンタクロースの生い立ちや現在の課題まで包括的に書かれている。サンタクロースってとても夢のある存在。実際のことなんて知らないほうが夢が膨らむからあまり深入りしないほうがよいような気もする。でも、サンタクロースの背景にある物語も様々なドラマがあってその過程を経て今があるとゆうのはまたおもしろい。
しかも著者の書き方が公平かつ愛情のある研究をされきたことが伝わってくるので好感がもてる。 -
配置場所:摂枚新書
請求記号:386||K
資料ID:59803310