地球環境報告 (2) (岩波新書 新赤版 592)

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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004305927

感想・レビュー・書評

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  • 1998年初版。購入したのが2015年。
    新型コロナの影響で家にずっといるので、この際、積読本を減らそうと読んだ。
    いいことなのか悪いことなのか分からないが、古さは感じられない。危機も状況も問題点も(紛争も、人間の意識も)。
    これは停滞しているのか、鈍化しているのか?人間の英知が環境の悪化を遅らせている?これは無いと思うが。
    もしかしたら新型コロナは人間の活動を抑止し、気球環境を良くするかも。

  • この巻では。パートⅠと同様に地球環境破壊の原因やその事によって起きた国家崩壊まで書かれ、その対処も書かれています。

  • 『地球環境報告』(岩波新書)の続編。前著から10年後に当たる1998年に刊行されており、前著と同様、世界各地の地球環境問題や人口問題についての著者のルポがまとめられています。

    著者は1972年に出版されたローマ・クラブの『成長の限界』に対して、「この報告書では問題を克服する人間の努力や能力が無視されている」という反論があったことを紹介し、「この三○年近くを見てみると、確かにこの反論はあたっている」としながらも、新たな問題が次々に出来したことに読者の注意をうながしています。

    前著刊行後の人類の取り組みと、残された問題や新たに生じた問題についての追跡調査のようなものを期待していたのですが、前著での報告内容との比較はあまり踏み込んでおこなわれてはおらず、10年という時間の動きが見えてこないのが残念です。

  • 1998年刊。著者は東京大学新領域創成科学研究科教授。88年刊行の同一表題書の後継。とはいえ、本書ですら約20年前の刊行で、通常ならアップデートが必要なはず。ところが、過日BS放映の「危険な時代に生きる」(2014年米)にインドネシア・パーム椰子(油椰子の生産目的の商品作物。熱帯雨林伐採を加速)栽培と熱帯雨林繁殖地帯の火災の問題が出てきた。全く同様の問題を本書でも叙述。つまり、20年前の環境破壊問題が、栽培企業の権力との癒着、権力への脅迫行為も含め、何の改善・修正もなしえないままの事実に気づかされるのだ。
    ならば、他の問題も推して知るべしか。PS.カエルなどの両生類が環境変化や毒性物質の頒布、酸性雨、旱魃などに敏感で、あっという間に数が減少する点は記憶しておくべきか。

  • 《教員オススメ本》
    通常の配架場所: 3階開架
    請求記号: 519//I71//2

    【選書理由・おすすめコメント】
    ジャーナリストとして世界の各国、各地域の環境の変化を見てきた著者が、地球上の環境変化に起因する様々な問題を、幅広い視点からわかりやすく解説した本です。
    (経済学部 小林孝雄先生)

  • 今直面している環境問題を俯瞰できる。

  • つづいて。世界人口、20数年前は50億だったのに、あっという間に70億だな・・・。さて、こういうレポート系の本を読んだあとは、自分に何ができるかを考えることだけど。まずは節電?

  • 地球環境は、本当に大丈夫なの?という危機感を持たせる一冊。できるかぎり多くの人に読んでもらいたい。

    地球環境問題が1番始めに影響を与えるのは、自給自足を行っている農村社会であり、僕たちの目には見えないところで、貧困や飢餓が発生している。その貧困や飢餓から抜け出すために、再び自然資源を搾取する。。短には見ることの出来ない、農村社会の実情にも触れています。

  • 「環境と社会」の講義の課題レポートのために読んだ本。

  • その他12,13,15

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著者プロフィール

1940年東京都生まれ。東京大学卒業後、朝日新聞入社。ニューヨーク特派員、編集委員などを経て退社。国連環境計画上級顧問。96年より東京大学大学院教授、ザンビア特命全権大使、北海道大学大学院教授、東京農業大学教授を歴任。この間、国際協力事業団参与、東中欧環境センター理事などを兼務。国連ボーマ賞、国連グローバル500賞、毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。主な著書に『感染症の世界史』『鉄条網の世界史』(角川ソフィア文庫)、『環境再興史』(角川新書)、『地球環境報告』(岩波新書)など多数。

「2022年 『噴火と寒冷化の災害史 「火山の冬」がやってくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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